大好きなおじいちゃんの死に直面した少年の、揺れる心情を描いたオランダの絵本!おじいちゃんはヨーストとの約束を忘れないように、いつもハンカチに結び目を作っていた。おじいちゃんが死に、ヨーストもまた結び目を作る。おじいちゃんを忘れないために。
おじいちゃん子のヨーストが、おじいちゃんのお葬式の日に、静かに二人だけの思い出を回想する。大好きなおじいちゃんの椅子に座りながら・・・。
たくさんの楽しい思い出に、こちらまで悲しくなってしまっす。おじいちゃんが、目の中に入れても痛くないほど、ヨースとのことをかわいがっていたことが、よくわかったからです。
このお話の中で、赤い一枚のハンカチが、重要な役割を果たしています。
思い出の中では、海賊船に使ったり、怪我したときに、包帯替わりに使ったり。そして、おじいちゃんが生前、孫との約束事を忘れないように、ハンカチに結び目を作っていました。
だから、今度は、ヨーストがハンカチに結び目を作りました。おじいちゃんのことをいつまでも忘れないように・・・。
最後に、ハンカチをなびかせながら、元気に遊びまわるヨーストの姿に、ほっとしました。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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