このあと どうしちゃおう」 ママの声

このあと どうしちゃおう 作:ヨシタケシンスケ
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2016年04月22日
ISBN:9784893096173
評価スコア 4.8
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  • 主人公の少年は亡くなったおじいちゃんの部屋で、
    おじいちゃんが死後について考えた「ノート」を発見します。
    おじいちゃんが死後に行く予定の天国は、
    それはそれは楽しそうな場所。
    でも、私たちが考える天国(=花園や楽園)とはちょっと違う。
    そこはヨシタケシンスケさん。
    想像をはるかに超えた俗っぽさ。
    そして、子どもが考えそうな低レベルな発想。
    かなりおちゃめなおじいさんです。
    自分の死後に家族にやってほしいことや、
    嫌いなあいつが行く地獄はこんなところ。
    も、予想外のおもしろさ。
    おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったのかなと思えるほどです。

    でも、少年は、はたと気が付きます。
    死ぬのが怖くて、こんな楽しい天国を想像したのかな。
    孤独に死を迎えるおじいちゃんを想像し、
    ちょっと寂しい気持ちになります。

    そして主人公もおじいちゃんのように、
    死後のことを考えようとノートを購入しますが。
    ふと、気が付きます。死んだ後のことより、
    今したいことがたくさんあるってことに。
    死を考えることで、生を改めて考えることができる、素敵なラスト。

    死を理解できる年頃のお子さんに(小学校中学年以降でしょうか)オススメします。
    6歳の息子も楽しく読みました。
    でも、きちんと理解できていない模様。
    息子が中学年くらいになったら購入したいと思います。
    何世代もが同居していた昔と違い、
    今は子どもが死を考えることのない時代だと言われています。
    ある程度の年齢に達したら、
    時々は、死について考える機会を与えたいと思うのです。
    死を考えることは、生を考えることに等しいと思うからです。
    そして、死を考えることのできる絵本において、
    かつてこんなに笑える本はなかったと思います。
    革命的な絵本です。
    久しぶりに素敵な絵本に出会えました。

    投稿日:2016/05/16

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  • 前向きに生きられそう

    ヨシタケシンスケさんの絵本は、どれも斬新で画期的。いつも楽しみにしています。
    今回は死んでしまったおじいちゃんが書いた「自分が将来死んだらどうなりたいか、どうしてほしいか」ノートを孫の男の子が見つけるところからお話が始まります。
    ノートの中身は天国に行く時の格好とか、生まれ変わったらなりたいものなどが面白おかしく書いてあるのですが、男の子はふと、「おじいちゃんは死ぬのが寂しくて怖くてこのノートを書いたのでは?」と感じます。でもおじいちゃんの想像通りだとしたら、ちょっと安心するな、とも。
    死ぬことを思うことは、生きることを思うことだと、大人にも気づかせてくれる素敵な絵本でした。私も、「このあとどうしちゃおうノート」書いてみようかな。

    投稿日:2016/10/14

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    1
  • 夢がある

    死んでしまったあと、どんなことしたい?どうなりたい?どうしてほしい?
    夢のような、ありえないけどワクワクしちゃうようなお祖父ちゃんのノート。
    本当、なんでこんな楽しそうなノートを書いたんでしょうね、きっと心細いからこそ書いたように思いましたけど、ユニークで素敵なお話だなと思いました。
    そして、オチにやられました(笑)

    投稿日:2016/05/04

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    1
  • 生きているうちに

    死、人間や生きているものならいつかは訪れるものですが、どう捉えてよいのか悩みます。4歳息子は死を怖がるので、もっとポジティブに捉えてほしい、死のその時だけで怖い、という思いを抱かないで欲しい、と思いこの本を読みました。

    投稿日:2023/02/24

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  • 地獄の世界の描写もおもしろい

    • 風鈴草さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子1歳、女の子1歳

    さすがヨシタケシンスケの目線で書かれた絵本です。おじいちゃんの想像する楽しい天国の世界やら、クスッと笑える地獄の世界までヨシタケシンスケさんワールドといったかんじで、絵もとってもおもしろいです。ふと、現実にもどった少年の描写も良いですね。生と死が理解できるようになったらむすめたちにも積極的に読んであげたいなとおもいました。

    投稿日:2021/07/18

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  • 死を前向きに捉える

    まず、びっくりしたのが「死」というテーマをこんなにも面白おかしく描けるなんて!ということ。
    面白くしようとすると不謹慎にもなりかねない、難しいテーマ。
    ライトに見せかけて実はとても深い!本当に素晴らしいと思いました。

    自分が死んだ後、どうなりたいか、どうしてほしいかについてをおじいちゃん自身が書いた、このあとどうしちゃおうノート。
    これをおじいちゃんが亡くなった後に見つけたところから始まる物語。
    不思議と死につきものな、悲しみとか暗さは皆無で、故人にも未来があるんだと前向きに捉えることができること、
    そして生きている間にやりたいことがまだまだ沢山あることに気付くことができる、
    と、本当にどこまでも前向きなのが良かったです。

    私のおじいちゃんおばあちゃんも、どんな想いだったのかはもう聞くことは出来ないけれど、
    こんな風に幸せに暮らしていて欲しいなと思いました。

    投稿日:2020/07/06

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  • 誰もがいつか経験すること

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    おじいちゃんを亡くした男の子が、家族とおじいちゃんの部屋を片付けていたら、ノートを見つけます。
    「このあと どうしちゃおう」と書かれたノートには、自分が死んだ後のことがいっぱい書かれていました。
    その内容のなんともユニークなこと!
    生まれ変わったらなりたいもの、こんな神様いてほしい、天国ってきっとこんなところ。。
    人が死んだ後のことって、生きている人は誰も分からないですから、自分の好きに自由に考えることが出来るんですよね。
    死んだ後のことを考えるだなんて、なんかいけないことのような、すごく後ろ向きなような気がしていましたが、そうではないんだなと思いました。
    とても楽しそうなおじいちゃんのノート。

    誰だっていつかは死ぬのだから、死んだ後のことを考えることは大事なことだし、そうすると今、生きているうちにやりたいことがいっぱいあることに気づく。
    死を考えることは、生を考えるってことなんだ。
    おじいちゃんの死に直面して、男の子は生きるということを考えることが出来ました。
    大人も子どもも、きちんと生と死を考えることが大事なんだなと思いました。

    投稿日:2020/06/10

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  • ステキに死について話し合える絵本

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子6歳、女の子5歳

    自分が死んだあとのお墓のこと、地獄のこと、皆を見守る方法、みんなに作ってほしい記念品、タブーだと思われがちなことを楽しく想像していた死んだおじいちゃん。
    楽しいなだけで終わらない、最後が素敵でした。子どもと楽しみながら死について話し合える、素敵な絵本です。

    投稿日:2018/02/04

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  • おじいちゃんからのメッセージ

    • てつじんこさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子7歳、男の子5歳

    死について、こんなに楽しくユーモアたっぷりに描かれた絵本、初めて見ました。
    おじいちゃんがこんなふうに、死後のことを楽しいところだと想像したのは、実際は死ぬのがこわいと思っていたからなのかもしれません。また、死んだあとはきっとこういう生活をしているはずだから、みんな悲しまないでね、というメッセージを残された家族に伝えたかったからかもしれません。
    とっても楽しく描かれていて、クスッと笑える箇所もところどころあるんですが、やっぱり読んでいるとなんだかしんみりした気分になってきます。
    死について、重く深く考える本だと、気軽に手に取って読もうという気分にはなれないものですが、この本は気軽に読んでみようという気になれます。
    死について考えることは、生きることについて考えることなんだということを、子どもにも楽しく分かるように描いてくれている素敵な絵本でした。

    投稿日:2017/08/22

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  • 非常に素敵な絵本です。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳

    わかり易い絵と言葉で描かれてはいるものの、実は非常に深い絵本なんではないでしょうか。これは一家に欲しい一冊ですね。家族皆に読んで欲しいです。死ぬのが怖くなくなるかと言われれば嘘になるけども、その恐怖は若干は和らぐかも。笑

    投稿日:2017/05/17

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