この本は30年前に母から買ってもらい、
今はそれをそのまま娘に読み聞かせています。
長い年月を経ても、この作品のもつ温かさはまったく変わりません。
娘は反抗期まっさかりで、主人公のこうさぎにそっくりです。
かわいいけれどそんな娘に手を焼いて疲れていた時に
読み聞かせたところ・・・
娘はページをめくってカラーページにいくたびに
自分がこうさぎになりきったかのように、
驚いてそして夢中になって笑っていました。
「おかあさんはつぎもきっとくるね」と言ってうれしそうでした。
おかあさんが自分を見守ってくれているという安心感、
これは私も自分が幼い時に(おそらく意識はしていませんでしたが)
感じていたものです。
親になってみて初めて、よくわかりました。
その「安心感」に包まれながらお布団に入って眠りにつくのが
小さかった私の毎日でした。
世代を超えて読み伝えていきたい大切な絵本です。