ちっぽけなアパートに住む私たち家族にとっては
夢のようなえほんですね。
季節の彩り、土のにおい、種の芽吹く音、
小鳥の会話や表通りの雑踏まで、なにもかもがここから
飛び出してきそうなくらいです。
愛情のこもった描画は、家族の日々の暮らしにも現れます。
私たちは願っても、なかなかこうはいきません。
四季折々のドタバタに流されて、渦巻くニュースに飲み込まれ
気がつくと除夜の鐘を「目にして」リセットするだけ。
庭をくらしの中に据える、人が忘れてしまった土と
水と緑との会話をとりもどす作業を、四季を通じて思い出す…
私たちのからだが、欲していることだと思います。
最高にこころ満ちるえほんでした。
ありがとう、ゲルダさん、ふしみさん。
感謝