「ぼくは いわし。日本の 海で 生まれた。」
という台詞で始まる物語。小さかった鰯が、やがて漁師の網にかかり、食卓にのぼり、子どもに食べられ…と、鰯の一生が描かれます。
シンプルな文は事実だけを淡々と語り、くっきり分かりやすく優しいイラストが、いわしくんの気持ちを語っているように感じました。(イラストのいわしくんも子ども達も、元気いっぱいです。)
彩色の仕方、というんでしょうか、色がポツポツと…ブラウン管テレビの画面を拡大したような感じなのも、面白いです。
食育の本、というだけでは言い足りない、素敵な一冊。
よい本に出会えました。