日本昔話のようなノスタルジックな雰囲気が漂うお話です。五助じいさんと一緒にいた時間が長かったからか、すっかり人間らしくなってしまい、どうしても上手に化けられないきつねのコンコン。お偉いさんに化けるつもりが、なぜか湯たんぽに化けてしまった時には、尻尾の生えた湯たんぽが可愛すぎて思わず微笑んでしまいました。本人にとってはちっとも笑い事ではなく、涙が出るほど悔しがるのですが、そんなコンコンにも他のキツネと同じように美味しいものを食べさせようとして出かけていく五助じいさんの優しさにほんわかしました。 五助じいさんとコンコンは最高の相棒に思えるのですが、まさかの展開にはえーっ! 最後のページではクスッと笑いがもれます。