この宮沢賢治さんの詩は有名ですので知らない人はいないでしょう。
私もこれを習ったのは中学生の時でしょうか・・
暗唱して今でも言えるくらいに覚えています。
でも、あの時の私は・・どんな風にこの詩を受け止めていたのだろうと今振り返って感じます。ただ、リズムとして覚えてこの詩を書いた宮沢さんのおもいをくみ取ることは出来ていなかったように思います。
少ない文字、そしてシンプルで色味が抑えられた水彩絵の具で描かれたイラストがより、相乗効果をもたらし、感動に包まれます。
雨ニモマケズの本はいくつか拝見したことはありますが、私はこのイラストが好きです。
不思議です・・
なんとも心が洗われるような・・そして癒されるような・・肩の力が抜けたような不思議な感覚に包まれました。
一文一文・・作者が闘病で辛い時も気持ちを奮い立たせて祈っていたのか、そんな葛藤なども見えてきた気がします。
大人になった今だからこそ・・自分自身も色々な経験を積んできてこの詩を改めて味わうことが出来たのかもしれません。
詩を改めて読み直すというのは素敵なことだと感じます。
この本の最後には宮沢賢治さん の弟のお孫さんによるあとがきがあるのですが、そのページもとても印象深く残りました。