宮沢賢治の絵本 雨ニモマケズ」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 雨ニモマケズ 作:宮沢 賢治
絵:柚木 沙弥郎
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2025年04月29日
ISBN:9784895881562
評価スコア 4.77
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みんなの声 総数 59
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59件見つかりました

  • 大人になって改めて知るこの詩の深み

    この宮沢賢治さんの詩は有名ですので知らない人はいないでしょう。
    私もこれを習ったのは中学生の時でしょうか・・
    暗唱して今でも言えるくらいに覚えています。

    でも、あの時の私は・・どんな風にこの詩を受け止めていたのだろうと今振り返って感じます。ただ、リズムとして覚えてこの詩を書いた宮沢さんのおもいをくみ取ることは出来ていなかったように思います。

    少ない文字、そしてシンプルで色味が抑えられた水彩絵の具で描かれたイラストがより、相乗効果をもたらし、感動に包まれます。
    雨ニモマケズの本はいくつか拝見したことはありますが、私はこのイラストが好きです。

    不思議です・・
    なんとも心が洗われるような・・そして癒されるような・・肩の力が抜けたような不思議な感覚に包まれました。


    一文一文・・作者が闘病で辛い時も気持ちを奮い立たせて祈っていたのか、そんな葛藤なども見えてきた気がします。
    大人になった今だからこそ・・自分自身も色々な経験を積んできてこの詩を改めて味わうことが出来たのかもしれません。
    詩を改めて読み直すというのは素敵なことだと感じます。

    この本の最後には宮沢賢治さん の弟のお孫さんによるあとがきがあるのですが、そのページもとても印象深く残りました。

    投稿日:2017/11/04

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  • わかりやすく心に響く一冊

    • サニーふうさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、女の子3歳

    ページをめくるごとに、宮沢賢治が遺した言葉が、思いが、祈りが、一文字一文字、すとんと心に落ちてきておすすめです。
    子どもにも読みやすく、絵もカラフルでわかりやすいなと思います。こんな雨ニモマケズなら、きっと子どもたちの詩の世界を感じてくれるはず。
    娘たちが通う幼稚園では年長さんが毎年この詩を毎年朗読しています。聞いていると感動します。長女も来年、年長さん。
    この絵本をみながら、言葉の意味を少しでも理解して、朗読してくれることを今から楽しみにしています。

    投稿日:2017/11/02

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  • 心穏やかな時間をもたらしてくれる本

    • クリエさん
    • 40代
    • せんせい
    • 東京都
    • 女の子6歳、女の子7歳

    人としての大切さを、簡潔な文章と絵で伝えてくれる本です。カタカナを覚えたての小学校1年生に読み聞かせをしたところ、自然と一緒の読んでくれました。まるで静かな合唱のような時間となりました。こどもが惹きつけられる音とリズムで書かれている本です。心穏やかなひと時を過ごせました。

    投稿日:2017/10/19

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  • 雨ニモマケズは遺書か

    宮沢賢治の人生とこの本を重ねると皮肉である。彼は望んで教師になる。しかしすぐに辞めて実業の世界に出るが旨く行かず結核になる。私なら教師をしながら創作に励むだろう。そうすれば長生きが出来て良い作品が書けたかもしれない。それは凡人の思いだろうか。
    賢治は敢えて困難な道を歩んだ。健康を回復してからも肺に良い影響を与えるとは思えない砕石工場の技師となり現場にも出る無理がたたって死期を早めた。自ら死を望んでいるかのような行動である。

    「雨ニモマケズ」は賢治の死後に発見されたメモだ。もしかすると遺書かも知れない。「雨ニモマケズ/風ニモマケズ」より始まり、「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」で終わる。漢字交じりのカタカナ書きである。対句のような表現が全編で用いられ、最後の文章になっても主語、即ち私は、誰なのかが分からない。賢治だろうか?それとも・・・生まれ変わった自身だろうか?

    投稿日:2017/10/12

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  • 詩と絵の すてきなハーモニー

     よく知られている詩ですが、大きな字で何ページにも分けて書かれていることで、ひとことひとこと、ゆっくり味わって読むことができました。そして、見開き左に描かれている絵は味があり、時にユーモラスで、つい肩に力を入れて読みそうになる私の心と体を、ゆっくりと温かく ほぐしてくれるようでした。詩と絵のハーモニーが素適でした。

     後ろの解説と手帖の写真によって、この詩のことをより深くすることができて良かったです。苦しい時期のものであること、そして、これは作品ではなく「祈り」であること、と書かれているのを読み、「雨ニモマケズ」の印象が「自らにより厳しくし、より高みをめざしている」というものから、「自分の弱さを思い、それでも より良きものになりたいと願っている」ものへと変わって感じられるようになりました。そういう意味で、これからは、この詩をより自分にひきつけて読めるようになると思います。

    投稿日:2017/01/21

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  • 小さい子が自然に学べる

    宮沢賢治さんのあの有名な詩が絵本に!
    こういう、名作をそのまま絵本にしている本が好きで、息子によく読ませています。
    枕草子や俳句の絵本など。
    息子は宮沢賢治さんの文章は好きなのですが、こちらの詩はあまり興味を示してくれなかったので、今回この絵本を知り、さっそく読み聞かせしました。

    やっぱり絵があると違いますね。
    最後までしっかりと見てくれました。
    色彩豊かなイラストなので小さい子でもパッと目をひくようですね。

    最近は私が「雨にもまけず」と言うと
    「風にもまけず」と言い返してくれます!
    意味は理解できなくても、名文を口にできることが大事なんじゃないかなと思っています。

    小さい子でも自然に学べてとてもいい絵本です。

    投稿日:2016/12/28

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  • 祈り。

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳、女の子5歳

    有名な宮沢賢治さんの、有名な『雨ニモマケズ』。
    ある時はテレビで、ある時は本で、
    いろいろな場面で見聞きする『雨ニモマケズ』ですが、
    私にはこの絵本が一番心に響きました。
    それはやはり、宮沢賢治さんの、八歳下の弟さんのお孫さんの書かれたあとがきが、一番大きな理由だと思います。

    病身の身で執筆された、『雨ニモマケズ』。
    作品というよりは、「祈り」であったこと。
    そして、「行ッテ」という箇所が、なによりも大事であることと、
    その理由。

    『雨ニモマケズ』を「祈り」であると捉えることによって、
    人間が人間であるゆえの傲慢さを捨て、
    謙虚に生きる清い心を持とうとすることの大切さ、
    そして清い心を実践する大切さをを
    思い知らされます。

    五才の娘にはまだ早かったかな。
    私には、「祈り」としての『雨ニモマケズ』が
    しっかりと心に刻まれた一冊です。

    投稿日:2016/12/28

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  • 新たな楽しみかた

    有名な詩ですが、
    イラストが添えられると印象が大きく変わるのだなと感心しました。
    なんとなく、静かなイメージの詩だと思っていましたが
    元気なイラストに引っ張られて、明るい気持ちになります。
    短い文章ごとにページが区切られていることも、斬新だなと感じました。

    投稿日:2016/12/28

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  • 絵がぴったり!

    • とんえほんさん
    • 40代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子10歳、女の子8歳、男の子6歳

    柚木沙弥郎さんの絵が以前からとても好きでした。
    この絵本は文章と絵のマッチングがすごくいいと思います。
    聞きなれたフレーズですが、この絵を見ながら読むと、また違った感覚で入ってくるような気もするし、すごくしっくりくる感じも受けるし、絵があることで、文章のおもしろみが増したような気がしました。

    投稿日:2016/12/28

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  • 雨ニモマケズ

    飴ニモ マケズ
    チョコニモ マケズ
    アイスニモ 
    プリンニモ マケヌ
    ソウイウ体ヲ 持チナガラ
    ソレラヲ 食ベラレナイ コノ地ニ
    生マレタ ワタシタチ
    東西南北
    ソンナモノハ ドコニモナイ
    ソレナラバ
    ソレラヲ ホシガラナイ
    ソウイウモノニ
    ワタシハ ナリタイ


    わたくしは、遠い国の子供たちからこのように聞きました。
     
                        宮沢よういう太

    投稿日:2016/12/28

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