橋の上で」 みんなの声

橋の上で 文:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,650
発行日:2022年09月15日
ISBN:9784309292083
評価スコア 4.25
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  • 湯本香樹実さんが文を書いて、酒井駒子さんが絵をつける。
     そんな二人がつくった名作絵本といえば、『くまとやまねこ』。
     海外でも高い評価を得た絵本をつくった二人が2022年9月、新しい絵本を出した。
     それが『橋の上で』。
     前作もそうだが、この作品も声高でなく、静かに生きる意味をみつめている。

     イジメや誤解で川に飛び込んでしまいたくなった少年が橋の上にいる。
     そこにやってきた、ひとりのおじさん。
     けっして身ぎれいでないおじさんだが、まるで少年の心の闇を見透かすように、こういう。
     「耳をぎゅうっとふさいでごらん。」
     そうしたら、自分だけの湖の水の音が聞こえてくるよ。

     「人は自分だけの湖を持っている」と、かつて自身もいいいじめにあって、居場所がないとまで思いつめた経験がるという、湯本さんは新聞のインタビューに応えている。
     その湖は生きる泉で、自分を静かにのぞきこむ時間があると、なんとか新しい朝を迎えられた。
     「そうやって、私も今日まで生きてきたんです」、湯本さんの言葉はなんて重いのだろう。
     新聞の記事には、「歩き出す勇気をくれるもの、それは自分の中にあるんだよ。そう伝えたい」と続いている。

     誰にだって、自身の闇が押し寄せてくる時があるものだ。
     若い時にあるし、熟年になってもある。
     そんな「橋の上」に立った時、この絵本が伝えようとしたことを思い出せたらいい。
     耳をぎゅうっとしたら聞こえてくるのは、自分のいのちの音だ。

    投稿日:2022/11/06

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  • 橋から飛び降りないで

    今にも橋から川へ飛び降りようとする少年の危うい心を、思いとどまらせた不思議な老人は誰だったのでしょう。
    自分で終わりにしなければ、朝は巡ってくるのです。
    出会えなかったかもしれない人と出会えて、新しい景色を見ることができるのです。

    酒井駒子さんの絵に吸い込まれてしまいそうで、自殺願望の人の切羽詰まった心にはおすすめしないけれど、抑止力としてこれだけの心理世界はないでしょう。
    モノトーンで進められる世界が、色彩を帯びた1ページで、とても重厚になります。

    橋から飛び降りてしまったら、新しい絵本には出会えません。

    投稿日:2023/05/17

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  • 人と関わることの大切さ

    これは、かなり危うい作品。
    今、まさに、飛び降りようとしている人には、飛び降りる情景に共感してしまう可能性もある。
    おじいさんの声が届かない人だって、居るだろう。

    ただ、声が聞こえた人にとっては、どこまでも記憶に残る作品に違いない。
    声が聞こえる人ととはつまり、他者と関わることを完全に辞めてしまっていない人。
    とても暗く、苦しい雰囲気を携えているがこれほど、人とのかかわりを強調している絵本はないように思う。

    投稿日:2024/07/30

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  • 読後感は暖かい

    「くまとやまねこ」コンビの絵本。
    ひとに薦められて、手に取りました。

    のっけから不穏な雰囲気
    絵もモノトーンが続き、暗い印象です。

    「川」「水音」が何度も登場します。
    少年は、いじめを受けて、川に飛び込もうとしていたのでしょうか。
    不思議なおじさんが現れて
    深淵から引き戻される少年。

    乗り越え、月日が経って・・
    水辺にたたずみ(ここからカラー)
    「あの時川に飛び込んでいたら、合えなかった人ばかり・・」

    読後感は決して悪くないけど
    読んでいるとき、なんだか苦しかった。

    大人向けかな・・

    投稿日:2023/03/24

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  • きみだけのみずうみ

    • レイラさん
    • 50代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子29歳、男の子26歳

    『くまとやまねこ』のコンビによる作品。
    橋の上に佇む少年。
    題名と相まって、心がざわつきます。
    いつの間にか横に立つ、古いセーターを着たおじさんとの距離感を感じます。
    おじさんとの会話で浮かび上がる、少年のつらい記憶。
    それは、おじさんに語ったわけではないのに、
    おじさんは独り言のように、少年に語りかけるのです。
    きみだけのみずうみ。
    死の存在としてとらえていた「水」が、生の源としてとらえ直される瞬間、でしょうか。
    耳をふさいで聞く、水の音。
    その存在をいつでもしっかりと思い出させてくれる方法を伝授して去っていくおじさん。
    でも、ちゃんと届いたようですね。
    モノクロの画から、カラーの画への転換が、とても鮮やかです。
    小学校高学年くらいから大人まで、心の奥から感じてほしいです。

    投稿日:2022/12/03

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  • 男の子は橋の上で川の下を眺めています

    なぜか? 雪の結晶の汚い服をまとった男の人が横にいたのです

    二人の会話・・・ 
    子の男の子は とっていないのに本を取ったと疑われ 友達にいじめられていたんですね・・・

    えっ? この男の子は 皮から飛び降りて死んでしまいたいという気持ちでいたのでしょうか?

    不思議な男の人と会話して やっと皮から飛び込むのをやめたんですね・・
    悲しいお話です

    でも・・ 死ななかったから いろんな人と出会えたとあります
    この場面だけが カラーで描かれている
    他のページは くらい挿絵  

    こんな少年のような悲しいことが 現実に起こるとしたら 悲しいです
    こんな悲しい本は 子供には読んであげたくないです 

    投稿日:2022/10/15

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  • 深い想いを感じます。

    初版から、酒井駒子さんのイラストが、ただならぬ情景を思い起こしていきます。
    読み手も真剣になってページをめくることでしょう。
    「命」について「生きること」について、考えさせられる1冊に思いました。
    救いになるのは、誰かの言葉だったり、考えてもいなかった別の捉え方だったり、そういうことなのかも知れないと思いました。

    投稿日:2022/09/22

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