でも、わたし生きていくわ」 みんなの声

でも、わたし生きていくわ 作:コレット・ニース=マズール
絵:エステル・メーンス
訳:柳田邦男
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2009年11月
ISBN:9784894236523
評価スコア 4.63
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みんなの声 総数 34
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34件見つかりました

  • 読む時期で、受け止め方はきっと様々

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    以前、絵本ナビの柳田邦男さんのインタビュー記事を読んで、
    手にとってみたいと思っていた絵本でした。


    子どもを持った今、
    主人の父親が亡くなった時、
    まだ独身の時、
    子どもの頃・・・

    実際に読んだのは「子どもを持つ今」ですが、
    状況や年齢が違う時に読んでいたら、
    心に響く部分はきっと全く違っていただろうと思います。


    子どもを持つ今読むと、
    ジーンおばさんの懐の深さ・暖かさに、
    ただただ、静かに熱い感動を覚えました。

    いまはあなたは私の子なんだよ、と本心から思い、
    その気持ちがその子と通じ合うことは、
    なかなか出来る事ではないと思います。
    私にはきっと出来ません。

    それでネリーの悲しみや心にあいた穴が埋まるわけではありませんが、
    そういった深く暖かい周囲の支えがあるからこそ、
    傷を抱えながらも前を向いて生きていこうと思えるのでしょう。

    私も、微力ながらも、精一杯主人を支えていきたいと思いました。

    投稿日:2010/11/17

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  • こどもの強さ

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子18歳

    私も小学6年生の時に癌で母を亡くしたこともあり、その時にこの絵本に出会っていたら、また違っていたかもしれません。

    結構、大人が「かわいそう」と思うことでも、その子にとっては現実で、受け止めるしかないわけです。

    この絵本の周囲の方々は、本当に素晴らしい、あたたかい心の持ち主で、救われます。
    だからこそ、この強さも身についていくのだと思うのです。

    いろいろな家庭事情があると思います。
    この絵本は、じっくりひとりで読むのがいいのかもしれませんね。

    私的には、大人に読んでほしいです。

    投稿日:2010/03/16

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  • 実体験からにじみ出るリアリティ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子17歳、男の子15歳

    柳田邦男さんの訳、ということで、ずっと気になっていた作品。
    市内の図書館になくて、ようやく隣町の図書館で借りてきた次第。
    NDC番号が367、家族問題ということで分類されていました。
    表紙の少女の物憂げな表情が印象的で、題名が重いです。
    7歳の少女ネリーによる独白で進みます。
    ネリーの両親が急死したため、妹、弟と別々に親族に引き取られたのです。
    でも、親族は兄弟をそれぞれ温かく迎えてくれます。
    もちろん、寂しいこともあるけれど、前向きに生きていくネリーの姿がとても頼もしいです。
    作者も訳者も、幼い時に親を亡くした体験があるだけに、
    その想いが伝わってくるような気がします。
    「子どもは本来、つらく悲しいことがあっても、抱きしめられるようなやさしさの支えがあれば、笑顔をとりもどせる。」
    という柳田さんのあとがきが印象的でした。

    投稿日:2011/09/06

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  • 生きる

    最初から最後まで涙なしには読めない絵本でした。突然の両親の事故死で、幼い3人のきょうだいが離ればなれに暮らすことになってしまうんですから、涙が出っぱなしでした。主人公の7歳の少女ネリーは、幼い妹や弟と土曜日になるとおじいちゃんの家にお泊りをして過ごすから、まだ幸せだと思いました。周りの大人から可愛がられているし、周りからとても温かく見守られていると思いました。特に感動したのは、ジーンおばさんの言葉です。「私が叱ってるのに、なんでママに助けを求めるの?おまえは、もう私の子なのよ」に、ネリーは本当に愛されていると思いました。可愛いから、自分の子だと思っているから叱れるのだと思いました。毎週土曜日になれば、きょうだい3人が一緒に暮らせるようにとも大人たちの思いやりがとても優しいし、愛されて育っているから、生きることにも意欲が持てれるのだと思いました。ネリーも人の苦しみがわかる、人にも愛情がいっぱいかけられる子に育つと思いました。大人にいっぱい愛情をかけてもらえば、思いやりのある優しい子になると思いました。最後の、「あなたも家族よ」に、愛されていると思いました!

    投稿日:2010/12/21

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  • 胸が熱くなる本

    この本を読んでいるとき、こんなことって他人事のようで他人事じゃないし、いつだれに対して起きることかわからないので、自分の子供に起きたらどうしよう、と思いました。子供たちがこんなつらい思いをしないといけなくなったら、親として胸が締め付けられそうです。子供たちのことをすごく考えさせられる1冊でした。

    投稿日:2024/10/16

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  • 身近な人の死を経験し生きることを学ぶ

    タイトルからも、この絵本を軽々しく読んではいけないというただならぬ作者の思いが伝わってきます。

    まだ小学生と思しき少女がたたずんでいて、
    「生きていくわ」と言っているのだとすれば・・読み手もしっかりと作者のメッセージを受け止めなければという思いがしました。

    交通事故で突然両親ともに失ってしまった3人の子ども。
    長女はまだ7歳。3にんきょうだいは、それぞれ別の家で暮らします。

    幸いなのは、この子たちは、バラバラに暮らしながらも、温かく迎え入れられているという点です。
    そして、毎週会えます。

    小さな7歳の心で、時々あふれる哀しさを感じたり、母のように接してくれる親戚のおばさんに感謝したり。

    心揺れながらも、強く生きる姿が印象的です。

    きっと、これからも思い悩むこともあるのでしょう。
    でもこのタイトルのように「でも、わたし、生きていくわ」
    と前を向いて・・歩いていく姿を応援したくなりました。

    投稿日:2017/05/15

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  • 愛されているという実感

    突然パパとママを失ったネリーの境遇に、まず涙涙。
    命について考えさせられる本と聞いて、手にとって見たのですが、命についてだけではなく、愛されることがどれだけ子どもの心の支えになるのかということを感じました。
    パパとママはいなくなったけれど、伯母の愛情を感じ、前向きになっていくネリーの様子に、胸を打たれました。

    投稿日:2014/04/12

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  • しずかなる決意

    両親との別離によって
    きょうだいの生活は一変する

    淡々とした語り口調の中に
    かなしみとさびしさを感じた

    順応しようとする強さ
    両親への思慕も

    とても長い長い時間を要しながら
    自分の人生を歩む始発駅に立つ
    そんな情景が浮かんだ

    だいじょうぶ
    子どもたちは強いのだ
    大人が思うよりもずっと、ずっと

    そう思わせてくれる作品
    もしかしたら、励まされたのは私ではなかろうか

    投稿日:2011/11/19

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  • 何ができるのか

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    大きな震災によってこのような子供たちが
    日本に多くいるであろうことをおもい
    それだけで胸がぎゅーっと締め付けられるような気になりました

    悲しみを受け止め
    それでいて常に前向きに
    周りの優しさを肯定的にとらえる姿勢に強さを感じ
    生きていくことを考えさせられます

    投稿日:2011/08/15

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  • こわくなりました…

    三人の子供たちが両親を失ってからのお話でした。

    この子供たちは親戚の家に別々引き取られましたが愛されていました。

    めぐまれていると思う反面、やはり両親がいなくなった悲しみはなかなか消えるものではありません。

    まだ7さい以下という幼さできびしい現実を受け止めなければいけない辛さ。
    もし、私だったら耐えられないし、ましてやわが子が…とおもうと。
    胸がくるしくて恐くなりました。

    おばさん、おじさんが本気で自分の子供として育ててくれているのできっと、幸せになることでしょう!

    いつかは兄弟三人一緒に暮らせたらいいな…。

    投稿日:2011/08/12

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