「このはのおかね、つかえます」 みんなの声

体を悪くして入院しているおじいさんのために、何度も何度も手紙を書いたこだぬき。
それは「ソフトクリームが食べたいから」だけではなく、ソフトクリームを作ってくれるおじいさんのことが好きだからという気持ちもあったのかなと思いました。

おじいさんからすると、このはのお金は困るけれど、それを上回るほどの温かさを「このは」から感じ、「このは」を通しての心の交流がこれからも続けばいいなぁと思ったかもしれませんね。

すごくいいお話でした。

ソフトクリームを食べたいという子だぬきの

ためにお母さんは人間に化けて

魔法で木の葉のお金にかえて

ソフトクリームを買いに行きます。

その一回がきっかけで何度も欲しがる

子だぬきのためにお母さんは人間に

化けます。

子だぬきのわがままだけでお話が

終わったらいやだなと思っていましたが、

とっても心あたたまるお話でした。

ソフトクリームをたべたかったこだぬき。お誕生日プレゼントに、お母さんたぬきがこのはのお金でかってくれます。でも、一度たべると、またたべたくなって……。
とちゅうから、思ってもみない展開にあたたかい気持ちになりました。
かわいいえに、やさしいお話の幼年童話です。

登場人物がみんな優しい。
終始、ほんわかするお話です。
狸の坊やが毎日、お店の方にお手紙を届ける様子が健気で一生懸命でじーんとします。
最後の、「このはのおかね、つかえます」と、坊やが読めるように全部ひらがなで書いて貼ってあげたお店の方の優しさも心温まりました。

茂市さんのお話はいくつか読みましたが、どれもあたたかいお話でいいですね。今回のお話もほっこりできました。
お店の人もいい人ですね。
商売だからみんながみんなこのはのおかねを持ってきたら困ってしまうのでしょうが。お店の人は人間ですからね。
このはのおかねというのは実にたぬきらしいと思います。

茂市さんのお母様が見た光景から
このお話が生まれたそうです

高原のまきばでとれるしぼりたての牛乳で作る
ソフトクリーム！
岩手の小岩井農場を頭に浮かべてしまいました（＾＾ゞ

今回のたぬきのおかあさんは
ちょっと、甘いなぁ〜

でも、まぁ、正吉おじいさんへの
木の葉の手紙を一生懸命書いたから
許してあげようかな（＾＾ゞ

ハートの形の葉っぱのお手紙は
どんなに励みになったか

心温まります

最後のページは、堂々と買い物に行く後姿が・・・
土田さんの絵もかわいらしいです