夕方から雪が降りだしました。
おかあさんはあわてて甘酒を作り始めます。
「こんなにいっぱいの甘酒、誰が飲むの?」
みこちゃんが不思議に思っていると、
トントントン。と、玄関のドアをたたく音が・・・
次から次へとやってくる知らない子どもたち。
誰?
黄色い服の子たち。赤い服の子たち。
おとうさんが帰ってきました。
おとうさんは、秘密のように小さい声で教えてくれました。
こどもたちの表情がとても可愛いです。
最初は、女の子と同じように疑問ばかり。
でも、ちゃんとお手伝いをする女の子は立派だな。
不思議なお客さんの正体を聞いてびっくりしたけど、
おかあさんの思いやりのあるあたたかい心遣いに、
とっても優しくなれるお話でした。
そして、トントントン。
と、また玄関のドアをたたく音。
今度は誰かしら?
想像したら楽しくなってきます。
季節は、春を待つ冬の終わりごろのお話。