弟の誕生日プレゼントに、ジェニーはおこづかいで、こねこのチョコレートを買いました。
きれいな箱に入ったチョコレートをたんすに入れて、ベッドに入ったジェニーですが、目を閉じるとチョコレートのこねこが頭に浮かび、なかなか眠れません。
ジェニーはついに、ベッドから出て、たんすに行き、チョコレートをひとつ、食べてしまいます!
そのあとは、もう、想像つきますよね。
ひとつだけのつもりが、もうひとつくらい…と何度もベッドとたんすを往復して、とうとう全部食べてしまったジェニー。
明日は弟の誕生日なのに、どうするの…?
自分のおこづかいでプレゼントを買う、ちょっと誇らしくて幸せな気持ち。
だめってわかってるのに、やめられなくて取り返しがつかなくなっちゃうこと。
どれも、子どもたちには心当たりがあって、とても他人事とは思えなかったみたいです。(大人も同じですよね)
7〜11歳の子たちによみきかせしましたが、小さい子達は、ジェニーがチョコレートをひとつ食べるたびに、口に手を当てて、もう心配でたまりません。
大きい子達も「ばかだなぁ。適当なところでやめればいいのに。」とあきれた感じでしたが、やっぱり気持ちはよーくわかるみたいで、心配そう。
最後は、飼い猫のティブルのお手柄で、あーよかった!でおわります。
あー、よかった。
子どもらしい失敗をあたたかく受け止める大人たちもすてきでした。