まず、この本の対象年齢が6・7歳だという事に驚きました。
内容は単純明快にして、深い。
大人が読んでちょうど良いのかなと思います。
愛を与え続ける木と、与えられることに慣れてしまった人間。
せめて、一言「もう受け取れないよ」とか
「もう十分だよ、ありがとう」と言って欲しかった。
でも、次の瞬間には「木はそんな事ひとつも望んでいないのかもしれない」と考えてしまいます。
答えは無いのは分かっているがつい考え込んでしまう一冊に巡り会えたなと思います。
本当に人間って自分勝手ですね。
自分の都合の良いように使い、省みることも無い。
だただた与え続けるのは善なのか。
もし、諌めてくれたら他の愛の形があったのかも知れないのに。
考えは堂々巡りです。
親になって初めて無償の愛の意味が分かりました。
もし、娘が望むなら身を切ってでも惜しくないと思ってしまうでしょう。
つらい思いはさせたくない、ついつい自分が我慢をすれば・・・と思ってしまう。
この本をぜひ読んで何かを感じて欲しいです。
そして、大事な人にも読ませてあげて欲しい一冊です。