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汐見台3丁目

ママ・50代・神奈川県

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汐見台3丁目さんの声

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なかなかよいと思う 一体、あの白い婦人の正体は?   投稿日:2017/12/05
ペンキや
ペンキや 作: 梨木 香歩
絵: 出久根 育

出版社: 理論社
この話は、もしかして最初は短編小説として書かれたものを後から絵本にしたのかなと思いました。あまりにも話が“深い”からです。堪能するにはある一定の成熟が求められているような気がします。
そう感じる一方で、絵に表したからこそ、分かりやすくなっているのかなとも思います。

それにしても、あの途中で出てくる白い婦人は何者なのでしょうか? 運命の女神? それともペンキ(色)の女神? 誰だか断定はできないし、それは読む人が感じるべきことであると思うのですが、この物語の中での重要な存在なのはたしかです。

恥ずかしながら教養のない私は、ユトリロを知りませんでした。思わずネットで調べ、そして彼の作品を見て、すごく納得しました。なるほど、これがユトリロの白なのね、と。

ストーリーはペンキ屋さんの話ですが、やっぱりこれって人生のことを言っているのかなとも思います。生まれてきた時、私たちは無垢で言ってみたら真っ白なのかもしれません。そして年を追うごとに色々な体験やら出会いを重ね、その自分自身がもっている白に色々な色が混ざっていって、緑がかった白とか茶色がかった白とか、そんなユトリロの白になっていくということを暗示しているのではないでしょうか。

正直なところ、絵を担当した出久根さんの絵が最初、あまりにもその能面ぽく強烈過ぎて、ちょっと苦手かもと思いましたが、物語が進んでいくにつれ、出久根さんの絵があっているという気になってきました。不思議なものですね。そして、Wikiによると、作者である梨木さんが出久根さんの絵を指定したそうです。

全体的にベールがかかっているような感じで、読後に静かに心揺さぶられるものがありました。実際に話が長くて、字が小さくて、ストーリー的にも大人向きの絵本だと思います。大人にお勧めです。
そう書きながら、同級生の友人の芸術家肌の娘さん(中2)にこの絵本をプレゼントする予定です! 彼女なら伝わるような気がするからです。
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ふつうだと思う Wなロマンチック   投稿日:2017/12/05
こうさぎとほしのどうくつ
こうさぎとほしのどうくつ 作: わたり むつこ
絵: でくね いく

出版社: のら書店
出久根育さんの絵本を探している内に、この絵本にたどり着きました。そしたら、なんと見覚えのあるタッチのうさぎ達! そう何年も前に読んだ『もりのおとぶくろ』のうさぎのシリーズでした。

うさぎの兄妹たちが隣の家のうさぎの兄弟と洞窟に行く話で、洞窟の中を先に進むと天井がどんどん低くなり、怖くなって帰ろうと思ったらハプニングが... 持ってきたランタンを落としてしまい、絶体絶命になって転げ落ちたら、そこは...という話です。

たねあかしですが、そこは、星たちのお休みどころだったのです。星たちのお休みどころ? なんて、素敵な発想なんだろうと思いました。でも、それいいかも、夜になると星たちがそこから抜け出して空に昇って行く! ああ、なんてロマンチックなんだろうと思いました...

ところがところがです!! 最後にお母さんうさぎが、子供たちには黙っていましたが、私たち読者に更なるたねあかしをしてしまいます。それはたしかに現実にあり得る話で、これまたロマンチックです。

個人的には、『もりのおとぶくろ』のぶなじいがかすかに登場するところが私のお気に入りです。
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自信を持っておすすめしたい 私にも必要です!!   投稿日:2017/12/04
ごきげんぶくろ
ごきげんぶくろ 作: 赤羽じゅんこ
絵: 岡本 順

出版社: あかね書房
図書館で、たまたまひょんなことから手に取り、題名と表紙の絵にピピ!と来るものがあって、迷わず借りました。本当によくできたストーリーと、それにピッタリな挿絵の本だなと思います。漢字がひとつも使われていないところと、見開きのページに必ず挿絵があるところが、絵本を卒業して文字の多い本に挑戦したい子にとてもお勧めです。

やっぱりこの話の醍醐味は、ごきげんぶくろが天井からつるされているところかな。ストレスの多い日本社会ですから、大人から子供まで実際のところこの「ごきべんぶくろ」は必須かも。そしてちょっと意外だったのが、まじょがそのごきげんぶくろを使って、悪さをするのかと思っていたら、いやいや、単にいい人じゃん!!というところも却って話を難しくしていないところが素晴らしいです。

まじょの、
「おなかに ためておくと、ふきげんは いやな きもちに かわってしまう。
でも、この“ごきげんぶくろ”のなかに はきだせば すっきりする」
という言葉、大事なことを教えてくれていると思います。また個人的には、そのふくろの中身(人々の怒り)がパワーがあるという設定に、思わずうなずいてしまいます。私も怒れる民なので、これまでの人生で怒ることが前進するエネルギーになってきたと思うからです。

素敵な本です。是非、大人も子供も読んでみてください。
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ふつうだと思う やさしさの詰まった話でした   投稿日:2017/11/28
イードのおくりもの
イードのおくりもの 作: ファウズィア・ギラニ・ウィリアムズ
絵: プロイティ・ロイ
訳: 前田 君江

出版社: 光村教育図書
ラマダン最終日の話です。ラマダンと聞いて、すぐにピンとくる人は一体どのくらいいるのでしょうか? でも、昨今は、多くのインドネシア人などイスラム教徒の人が日本に観光で訪れるようになって、昔に比べて確実に増えているのかもしれませんね。

この話は、そんなイスラム教徒の義務の一つであるラマダンの最後の日の出来事の話です。明日のラマダン明けのイード(祭り)の為に、人々は準備に追われ忙しく、主人公のイスマトも家族の為に贈り物を買います。友人に、自分の分も買ったらどう?と言われて、初めてズボンを1本新調することにしました。ところが、そのズボンが長すぎて... 奥さんやお母さん、娘にすそ上げを頼むのですが、すべて断られ、自分で直すことに..
その後、イスマトが貧しい人々に喜捨しに出かけている間に、なんとその3人が3人とも、断ったことを後悔して直してあげてしまうのです!! 最初に奥さんがジョキジョキとズボンのすそを切り始めた瞬間、思わず、「はっ!」と声が漏れてしまいました。あ〜、ズボンが〜。

登場する人物たちの相手を思う気持ちがとても詰まった話でした。とても心温まりました。そして、あとがきに書いてあった、インドのイスラム教徒の数が、エジプト全土のイスラム教徒より多いという事実に驚愕しました。素敵な話でした。是非読んでみてください。
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ふつうだと思う たからものって何なんだろう...   投稿日:2017/11/22
おうさまの たからもの
おうさまの たからもの 絵・文: 糟谷 奈美
出版社: 至光社
私はこの話を読んで、一体、おうさまのたからって何だったんだろうと考えさせられました。話の中で絵で表されているように、光る星という単純な答えじゃないような気がするからです。そして、むしろ、人は誰もが箱を持っていて、おうさまのように、自分の宝物を自分自身で探さなければならないという強い思いが暗示されているような気がしてなりませんでした。奥深いですね。
絵のタッチや色遣いは私好みでメルヘンチックな感じすらするのに、それとは裏腹に作者:糟谷さんの問いかけに、正直なところ、戸惑いを感じました。え? じゃあ、私の宝物って、一体何なんだろうと。その答えは人によって全然違うんでしょうね。そして、話が終わった次のページに、糟谷さんの光るものの話がちょろっと書いてあり、それって夢や希望、志みたいなもののこと?と感じました。なるほど、そうであったならば、光り輝くものですよね。

絵は子供向きだと思うのですが、実際はあまり小さすぎる子向きではないような気がします。おうさまがたからもののヒントをつかんだように、私も内省してみようかなと思わされる話でした。
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なかなかよいと思う 面白い   投稿日:2017/11/19
ことわざ生活 こっち篇
ことわざ生活 こっち篇 絵: ヨシタケシンスケ
文: あかいわ しゅうご

出版社: 草思社
ヨシタケさんのセンスが好きなのですが、この本を図書館で見かけ、お!と思い借りてきました。30分もかからず読み終えました。

私の一番のお気に入りは、「目から鼻に抜ける」のページです。この言葉に対するヨシタケさんのイラストと言ったら!! 洋式トイレの前で、すっきりした顔をした男性が立っており、そこには、「ハラからシリにぬける。」の文字... 吹き出しました。

「目のつけどころがちがう」も最高です!

ヨシタケ・ファンの方、またそうでない方も是非一読してみてください。楽しい気分になりますよ!
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ふつうだと思う 微笑ましい話でした   投稿日:2017/11/14
ポットさんのぼうし
ポットさんのぼうし 作: きたむら さとし
出版社: BL出版
もともと、きたむらさんの絵が好きなのですが、特に表紙の絵が可愛かったので、図書館から借りて帰ってきました。
題名は『ポットさんのぼうし』ですが、「ちいさなちいさなティーカップ」と「ポットさんのぼうし」、「ケトルくん」の短編3話から成っています。1話目と2話目はポットさんが主人公ですが、3話目にもいい脇役としてポットさんが登場します。

私は1話目の「ちいさなちいさなティーカップ」の話が好きです。どうみたって、大きなポットさんの注ぎ口からは、虫さんたちのティーカップにお茶を注ぐのは至難の業なのですが、顔を真っ赤にして頑張るポットくんがとても可愛いです。

とても短い話なので、小さなお子さんでも楽しめると思います。微笑ましい話でした。
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なかなかよいと思う 諦めない夢   投稿日:2017/10/31
ホームランを打ったことのない君に
ホームランを打ったことのない君に 作: 長谷川 集平
出版社: 理論社
なんでだろう... 終わりの2ページで涙がこぼれました。
仙ちゃんの
「何言ってんだよ。始める前からあきらめるのかい。夢見るだけにしとくのかい。
やってみないとわからんだろう。オレだってあきらめてないぞ」
が、じ〜んと染みます。
仙ちゃんの方がずっとずっと状況が悪いのに、この言葉を発せられるなんて
本当に野球が好きなんでしょうね。逆にこんなに好きなものに、情熱をかけられる
物に出会えるなんて、羨ましいかも。
なんか男の友情、約束。読み終わった後に、そんな言葉が、私の心に残った
1冊でした。絵本というより人生訓を教えてくれる本のような気がします。
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ふつうだと思う ディスグラフィアの話   投稿日:2017/10/02
さかさまになっちゃうの
さかさまになっちゃうの 作: クレア・アレクサンダー
訳: 福本友美子

出版社: BL出版
結構大きめな絵本なのですが、表紙の絵と題名を見て、ピンときました。この本は、きっと、学習障がい、特に文字を書くのに困難を伴う障がいの話かなと。

みんなが書けるのに自分だけが書けないとかって、本当にどん底に落とされ、悲しさや自分自身に対する劣等感を抱かざる得ないことでしょう。でも、この本では、大丈夫だよと言ってくれるのです。書けないでは終わらず、きっと書けるようになるよ!というメッセージが伝わってきて、とてもいいなと思いました。

特に、ジャックが素敵です。こんな友人がいてくれたら、本当、一生の宝物ですね。
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なかなかよいと思う 本当だ、ポケットがない!!   投稿日:2017/09/03
コーちゃんのポケット
コーちゃんのポケット 作・絵: ドン・フリーマン
訳: さいおんじさちこ

出版社: ほるぷ出版
『くまのコールテンくん』に出会って、なんて安心感を与えてくれる結末の絵本なんだろうと感動してから、何年経ったことでしょう。今年は、ひょんなことからコールテンくんには続編があることを遅ればせながら知り、そして、この絵本にも出会いました。

コールテンくんシリーズ3冊を読んでみて(内1冊は、フリーマンに基づくという本でしたが)、このシリーズには、「好奇心旺盛な探検好きなくまのぬいぐるみの話」という副題を付けたほうがいいんじゃないか?!と思いました。本当、このくまちゃんはよく旅に出るんですよね。そして、必ずという程、いい人に巡り逢えます。

くまちゃんは人間でいうと、3歳くらいの設定なのでしょうか? 口癖のような『ずっとXXしてみたかったんだ』というのがとても可愛らしく、そして色々な騒動を起こすのがこれまたクスっと笑え、そして最後に、優しいリサちゃんの大きな愛に包まれるというパターンがありますが、中1になった息子にも見せてあげたら、今回もまた、クスっと笑っており、やっぱりこの絵本の魅力はそこだなぁと思います。

あれ? コールテンくんは最初、ポケット、ついてなかったんだっけ?と、本棚から出してきて調べてしまいました。本当についていなかったんですね。なんかそんなところに注目して、続きの話が書けるってすごいなぁ。
やりたい放題なくまちゃんの話、お薦めです。是非、読んでみてください。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞」ナビゲート

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