4人のちいさな「ごしょにんぎょう」が、
大きな包丁を使って、ニンジンをトンと切ります。
切り口は「まる!」。
次に大根を切ります。
切り口は「まる!」
次はごぼうを切ります。
切り口はやっぱり「まる!」
プチトマトは? かぼちゃは? ピーマンは…と、
次々と野菜を切っていく、ごしょにんぎょう。
彼らが切った野菜の切り口を見てみると、みえてくるものは……?
野菜を切って、切り口を見せるという、シンプルな赤ちゃん絵本。
細長かったり、太かったり、形の異なる野菜を切ったら現れる「まる」は、
小さい子どもたちにとって大発見!
「ジャガイモを切ってみたらどうなるの?」「玉ねぎは?」と、
お家にある野菜の断面を見てみたくなるかもしれません。
ごしょにんぎょう達の動きや表情もコミカルでとてもかわいらしく、
一生懸命、野菜を切る姿は、思わず応援したくなるほど。
「まる!」という部分をお子さんと一緒に声に出してみたら、
読み聞かせも大盛り上がりすること間違いなし!です。
作者の荒戸里也子さんは『おいぬさま』で
第2回白泉社MOE絵本グランプリを受賞した絵本作家さん。
和の雰囲気が漂いながら、独特な個性の光る表現に、今後、ますます期待が高まります。
(木村春子 絵本ナビライター)
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