へいわってすてきだね


「どうして戦争が起きるの?」「なぜ戦争はなくならないのだろう?」
世界各地の争いのニュースに触れるたび、そんな疑問が胸に浮かびます。犠牲になるのは、いつも、ごく普通に暮らしていたはずの人々や子どもたち。世界中の子どもたちが、穏やかな毎日を過ごせるようにと願わずにはいられません。
戦争は遠い国の出来事ではありません。平和な世界を実現するために、何を考え、何を大切にしていくべきなのか。
この特集では、“なくならない戦争”への問いや、国境を越えた平和への祈りが込められた絵本を紹介します。
関連するテーマ
この星のあちこちで、こどもたちが苦しい状況のなかで助けをもとめている。いったいなにを、どうすれば、平和な日々をつかめるのだろう?世界中のこどもたちが、なにごともないおだやかな毎日をすごせるように、絵本作家の吉田尚令さんが願いをこめて描いた絵本。
「へいわってなにかな。ぼくは、かんがえたよ。ねこがわらう。おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。ちょうめいそうがたくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。へいわっていいね……」6歳の少年の詩を長谷川義史さんが魂で描いた、沖縄発・平和へのメッセージ。
イタリアの国民的作家ジャンニ・ロダーリが約60年前に書いた詩を、イタリア語翻訳家の関口英子さんが訳し、絵本作家荒井良二さんが絵を描き下ろし、今この時代にひとつとなって完成した一冊。「人は誰もが平等であるはずなのに、なぜ争いがなくならないのか」という普遍的な疑問が込められています。
いわさきちひろさんが、ベトナム戦争の末期にベトナムの子どもたちに思いをはせ、自らが体験した第二次世界大戦と重ね合わせながら描いた一冊。いわさきちひろさんが最後に完成させた絵本にもなりました。
小川未明の名作『野ばら』のお話があべ弘士さんの手により絵本化されました。舞台は大きな国とちいさな国の国境。そこには、両国から一人ずつの兵士が派遣されました。次第に仲良くなっていく二人をよそに、国同士は戦争を始めます。
草原でくらし、草を食べるシマウマとヌー。森でくらし、獲物をかるワシとフクロウ……。
自然界の同じ場所でくらす生き物たちは、工夫を重ねながら食生活を送っています。そんな動物たちの姿は、私たち人間に、ともに生きるということのヒントを与えてくれます。
「IMAGINE」の詩に合わせ、世界中を旅するのは、1羽の鳩。鳩が一生懸命に伝えまわっているのは国や何もかもを越えた平和と友愛。これからを担う子どもたちと子どもたちを見守る大人へ深く浸透していくように。そんな思いを込めて出版された絵本。
出版社おすすめ |