あいたくてたまらない

いつもより時間がたっぷりある夏休みだからこその冒険、挑戦、出会い、友情……。こちらでは、夏休みを舞台にした心に残る物語を集めました。さあ、ページをめくれば、夏の匂いとともに、ワクワクの特別な体験が待っています。
第73回小学館児童出版文化賞受賞作品。山あいの村、天神集落で同じ小学校に通う山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼく(あきら)の仲よし四人組の夏休みがはじまった。小学四年生の友情と冒険といのちを謳歌する夏の日々。
そうたは、泳ぐのが怖くて、まだ海に入れない。ある日、おじいちゃんが、海で見つけたという、大きなもも色の貝がらをくれた。ところが真夜中、貝の中から音がして。貝のお願いごとのために、そうたは海へと向かう。
毎日ゲームばかりの悠斗は二学期に体育でやるさかあがりを夏休み中に出来るようになるため秘密の特訓中。そんな帰り道、偶然ばったり出会った同じクラスの時生君の家へ遊びに行くと、そこは一面のすいか畑だった。
6年生のリナは、夏休みを過ごすために、ひとりで霧の谷へやってきた。不思議にあふれた毎日の中で、リナは自分自身を見直し、これまで目にしていても気づかなかった「身の回りにある素敵なもの」に気づいていく。
第1回未来屋アオハル文学賞大賞受賞作品。中学1年の終業式、秘密の場所での不思議な出会い。物語をなぞるように重ねた「もしも」のはてで、ふたりが見つけた宝物とは……。
木山、山下、川辺の三人は、「もうじき死ぬんじゃないか」と噂されている、ひとり暮らしのおじいさんを見張りはじめた。だけど、見られていることに気づいたおじいさんは、だんだん元気になって、家や庭の手入れを始めた。やがておじいさんと口をきくようになったぼくたちは、その夏、さまざまなことを知っていく。
人生には忘れられない特別な時間というものがあり、それがあとからその人の人生の大きな支えになることがある。押野くんの明るさと優しさ、言葉少ないおじいさんから伝わってくる深い愛情には温かくて確かなものがたくさん詰まっていて、主人公の「えだいち」少年を支える。
ロングセラー『わたしの心のなか』の一年後を描く続編。脳性まひのため、生まれた時から言葉を話すことができず、体もほとんど動かせないメロディは、同じような子どもたちだけが参加するサマーキャンプにはじめて参加するのだが……。
アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざま。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。
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