おばあさんのお葬式から帰った山下が言った。「死んだ人って、重たそうだった」
すると河辺が身を乗り出した。「オレたちも、死んだ人が見たい!」
ぼくたち三人は、「もうじき死ぬんじゃないか」と噂されている、ひとり暮らしのおじいさんを見張りはじめた。だけど、見られていることに気づいたおじいさんは、だんだん元気になって、家や庭の手入れを始めた。やがておじいさんと口をきくようになったぼくたちは、その夏、さまざまなことを知った・・・。
十二歳の少年たちの忘れがたい夏を描き、世界の十数カ国で話題を呼んだ作品。
児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルグレッド・バチェルダー賞等受賞。
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