おふろはいってらっしゃい
- 作:
- とよた かずひこ
- 出版社:
- ひさかたチャイルド
絵本紹介
2025.12.17
うう、寒い寒い……。ダンゴムシのように背中を丸めて吹きすさぶ風に向かう大人の横を、タカタカと軽やかな足取りで駆け抜けていく子どもたち。準備運動とか必要ないんだなあ。玄関ドアを開いたとき、いや、朝目を覚まし布団から出た瞬間から、スイッチONな子どもの元気を、冬こそおすそ分けしてもらいたいものです。
気温の変化に振り回されることなく元気100%の子どもたちですが、絵本ではたっぷり季節を感じてくれるといいな。冬にぴったりのおはなし絵本の紹介です。
『おふろはいっていらっしゃい』そんな幸せお誘いを受けたら、入らずにはいられません。とよたかずひこさんの「ぽかぽかおふろ」シリーズ最新刊で体も心もぽっかぽか!
64種類の種や芽ばえを美しい写真とやさしい語りで紹介する『たねはいのちのおわりとはじまり』は、終わりと始まりがある冬の自然を感じられる一冊です。
絵本を読んでいたら、なんだかエネルギーが湧いてきた! 寒い日は読み聞かせで大人もウォーミングアップ、いかがですか?
みどころ
「ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ」
牧場の片隅になぜかおふろが見えます。「ひつじさんひつじさんおふろはいってらっしゃい」と声が聞こえてきました。
「ぽか ぽか ぽか ぽか」
温まったひつじさんは、「メエメエ メエメエ」ともどっていきます。
今度はウマが連なってやってきました。「おうまさんおうまさんおふろはいってらっしゃい」の声で、「ひひひひーん」と5頭並んでお風呂に入ります。
それからも、どろんこのブタさんが「ブヒブヒ ゴロンゴロン」やってきたり、うしさん親子も「のしのし モーモー」やってきます。
ちょっぴり不思議な雰囲気が漂う、とよたかずひこさんの「ぽかぽかおふろ」シリーズ。読めば心が温かくなる、ほのぼのとした作品です。今回もラストには、やっぱりあの人が登場!「どっこいしょ」と地面から姿を現したおなじみの顔を見ると、なんだかとてもうれしくなってしまいます。子どもも大人もぜひ一緒にぽかぽかと温まってくださいね。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
みどころ
「おむすび ころりん すっとんとん」「もひとつ ころりん すっとんとん」。
誰もが一度は耳にしたことのある、日本の昔話のフレーズですが、これが英語になると、どんなふうに表現されるのか、気になりませんか?
そんなワクワクを楽しめるのが、バイリンガル絵本『日本昔ばなし 英語えほん(1) おむすびころりん すっとんとん Rice Ball Tumbling, Tumbling Down.』です。
この絵本では、日本の名作昔話「おむすびころりん」を日本語と英語の両方で読むことができ、子どもたちが自然に言葉の違いや音の響きの面白さに触れることができます。
あたたかな絵に合わせて、日本語と英語のテキストが場面ごとに丁寧にレイアウトされているので、どちらの言語でも無理なく物語の世界に入り込めます。
昔話ならではのユーモラスな日本語の語り口はもちろん、英語の文章も、英語の童話によく出てくる言い回しが使われていたり、日本語のリズミカルな表現が英語でも心地よく再現されていたりと、声に出して読むのが楽しくなる工夫がたくさん。
「すっとんとん」のくり返しが英語でどう訳されているのか、ぜひページを開いてみてくださいね。
また、日常会話で使える英語のフレーズも登場するので、大人にとっても新しい発見があるかもしれません。
音声ダウンロードや読み聞かせ動画も付いていて、親子で読んでも、ひとりでも楽しめる絵本です。
日本語でも英語でも、言葉のリズムと、昔話ならではのあたたかさ、教訓を味わえる一冊。
日本文化や日本語に興味のある方への贈りものにもおすすめです。
この書籍を作った人
埼玉県出身。一般社会法人日本児童出版美術家連合会員。主な作品に「なつやさいのなつやすみ」「ふゆやすみのふゆやさい」「あきやさいのあきわっしょい」「はるやさいのはるやすみ」(作/林木林 ひかりのくに)、「おうさまのたんじょうびプレゼント」「おうさまのピクニック」(世界文化社)など。2,019年、初のオリジナル絵本「ゴートンさんのじゃがいも」(赤ちゃんとママ社)を刊行。その他書籍、雑誌、広告など、幅広い分野で活躍。やさしくユーモラスな世界観を持ち、リアルな筆致とファンタジー性をあわせ持つ絵柄で独自性を確立している。
この書籍を作った人
アメリカ・ワシントン州生まれ。2008年からNHKラジオ「英語ものしり倶楽部」講師を務め、現在、「実践ビジネス英語」のテキストを担当。明治大学特任教授として教鞭を執りながら、異文化コミュニケーターとして新聞・雑誌のエッセイ執筆など幅広く活躍。著書『魔法のリスニング』『カナヘイの小動物ゆるっとカンタン英会話』『ハッキヨイ!せきトリくん ひよの山の英会話に待ったなし!』(Jリサーチ出版)ほか多数。
みどころ
現役引退直後の構想開始から19年。元野球選手のイチロー氏が、3歳で野球と出会い、日本人初の殿堂入りを果たすまでの道のりの中で、大切にきてきたエッセンスを絵本に詰め込みました!
少年イチローと愛犬イッキュウがさまざまな困難を乗り越えながら、一歩ずつ歩み続ける力の偉大さと仲間の尊さを知る大冒険の物語。そこには、バットもグローブも登場しません。そこに「野球少年・少女だけでなく、たくさんの子どもたちに手に取って欲しい」との想いが込められています。
「自分が夢中になれるものに出会ったなら、一歩ずつ諦めずに続けて欲しい。その一歩は大きな可能性が広がる未来につながっているから…」
毎日の練習を積み重ね、一歩ずつ、一歩ずつ、歩み続けてきたイチロー氏からの熱いエール。子ども向けの作品ではありますが、何かに挑戦する人なら年齢に関係なく、ぜひ一度手に取っていただきたい一冊です。
出版社からの内容紹介
「今日は何の日?」が
ひとコマでわかる絵本
ばくちゃんとこばくちゃんたちが、楽しく教えてくれる
記念日の由来など詳しい解説付き
何の日かな?
3月27日 日本を代表する花である桜への関心をたかめ、花と緑のゆたかな国土をつくろうという日。
4月27日 絶滅の危機に瀕しているバクの現状をおおくの人にしってもらうなどのために、2008年に制定。
10月21日 1879年のこの日に、トーマス・エジソンが実用的な白熱電球をはじめて完成させたことを記念して制定
さて、わかるかな
答えは本を読んでみてね
いのぐちまおが、2022年から毎日投稿し続けた
「まいにちバク」をもとに誕生した
毎日が特別な日になる絵本
この書籍を作った人
1969年東京生まれ。主な絵本作品に、『巨大空港』、『飛行機しゅっぱつ!』『新幹線しゅっぱつ!』『路線バスしゅっぱつ!』(以上、福音館書店)、『はこぶ』、『みつけた!こんちゅう』(ともに教育画劇)、『そらのうえのそうでんせん』『まよなかのせんろ』(ともにアリス館)、『しゅつどう!しょうぼうたい』(金の星社)、「はしる!新幹線」シリーズ(PHP研究所)、『ヘリコプターのぷるたくん』『ちかてつのぎんちゃん』(ともに小学館)ほか多数。
この書籍を作った人
福井県生まれ。児童館・学童クラブで11年間勤務。童話の会「ペパン」同人。本作で第10回絵本テキスト大賞を受賞。絵本作品に、『うーんうん うんちちゃん』『ちゃーぷちゃぷ あひるちゃん』『ゆーらゆら みかづきちゃん』(いずれも文響社)がある。
この書籍を作った人
1967年、三重県生まれ。「子どもの本の専門店メリーゴーランド」の絵本塾で絵本づくりを学ぶ。2008年、『あっぱれ! てるてる王子』(講談社)で第30回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本作家デビュー。2012年、『新幹線のたび〜はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断〜』(講談社)で第43回講談社出版文化賞【絵本賞】を受賞。他の絵本作品に『新幹線のたび 〜金沢から新函館北斗、札幌へ〜』『決戦! どうぶつ関ヶ原』『トーキョー ドリーム マラソン』(以上、講談社)、『やねうらたんていモリー』(くもん出版)などがある。
出版社からの内容紹介
植物観察家・鈴木純の植物観察絵本 第2作目のテーマは「たね」。
いのちのはじまりである「たね」を、まるで観察会に参加しているような楽しさと驚きで紹介します。
「みんな、ちがう植物だけど はじまりは、たったひとつぶのたねだったということは みんな、おんなじ」
そんな視点をもとに、 “たねの移動や芽生え”にとどまらず、
「そもそもたねって何だろう?」という根本にまで迫ります。
ヒマワリを軸に「たねからたねへ」とめぐる力強い循環を描き、
美しい写真とやさしく語りかける言葉で展開。
ユーモアをまじえた語り口は親しみやすく、
終盤の「みんな、これからなにになるのかな?」という言葉は子どもたちへのエールのように響きます。
分解やクローズアップで見せる個性的なたねの美しさも必見。
ページをめくるたびに、身近な植物から新鮮な発見が広がります。
64種類のたねや芽ばえがいっぱい!
たねの世界の奥深さとおもしろさを味わえる、魅力いっぱいの一冊です。
文/竹原雅子
編集/木村春子