男の子は、一通の手紙を書きおえると、ポストに出しに出かけました。頭上には爆撃機が飛び、戦車が道を進みます。様々な暴力を目撃しながら、男の子は黙々と歩き続けます。すると、ポストの前にいた少年が、いきなり男の子の胸ぐらをつかんできて…? 文字のない画面が続き、そのあとで男の子が口にしたことばは…。 すべての暴力に対して、「やめて!」と力強く訴えます。争いのない未来への願いがこもった、心にずしんと響く絵本。
この絵本は、ナビのメンバーで好き嫌いが、
大きく感想を左右しているみたいです。
たぶん、作者がこの絵本に込めた大きなテーマは「戦争反対」なので、
文字は少ないですが、あまり低年齢のお子さんにはお勧めできません。
そして、読み語りなどで使うよりも、1人で、親子で、じっくり読み進めてほしい作品です。
この絵本について、わざわざ語り合うことはありませんが、
作者がこの絵本に込めたもの、
伝えていきたいことを読み手の子どもたちが受け止めて、
未来へつなげてくれたらな〜と、思いました。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子10歳)
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