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とんでいった ふうせんは」 その他の方の声

とんでいった ふうせんは 作:ジェシー・オリベロス
絵:ダナ・ウルエコッテ
訳:落合 恵子
出版社:絵本塾出版
税込価格:\1,650
発行日:2019年09月24日
ISBN:9784864841528
評価スコア 4.78
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  • 人はいろんな経験をして 思いでの風船を たくさん増やしていきます
    こんな美しい表現で きれいに描かれた絵本です

    ぼくは弟よりたくさん持っている
    そして ママとパパは ぼくたちよりたくさんの 風船を持っている

    そしておじいちゃんは 長いこと生きてきたから 風船はもっとたくさん持っている
    おじいちゃんの 思い出話を聞くのが大好きな ぼく
    おじいちゃんとの共通の思い出話を聞くのがなにより嬉しくて・・・・

    でも・・・・そんな おじいちゃんが 近頃 ちょっとへん?

    同じ事ばかりくり返してしゃべり   思いでの風船が 一つづつ飛んでいってしまうのです

    これは 年をとったおじいちゃんが 認知症になっていくお話です

    ぼくは そんなおじいちゃんを 悲しく思うのですが

    「おじいちゃんの飛ばした風船が  ぼくの風船になって増えているんだよ」
    おじいちゃんの 思いでの風船は すべてあなたのものよ
    パパとママはそう教えてくれるのです

    家族が 認知症を どうとらえて 向き合うのかを 優しく教えてくれる 絵本でした

    投稿日:2019/10/27

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    3
  • ポケモントレーナーみゆきです。
    この本は、表紙から伝わる穏やかさと寂しさが妙に印象的で、思わず手に取った1冊です♪

    この物語では、人生を通して経験してきた様々な思い出をわかりやすく「風船」で例えています。
    だから、年齢を積み重ねている方ほど多くの風船を持っています。

    主人公の男の子とおじいちゃんは仲良しで、よくおじいちゃんは昔の思い出話を男の子にするのです。

    でもこの風船、さらに年を重ねるとどうなっていくと思いますか?
    そんな、いつかくるリアルをこの絵本ではしっかりと表現していて胸にグッときました。

    子どもたちももちろんですが、大人が読んでも素敵だと感じる本です??
    是非読んでみてください♪

    投稿日:2020/08/24

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    2
  • おじいちゃんは?

    ぼくが「ぼうや」と言われた時の戸惑いとショックは
    いかばかりのものだったろうと思いを馳せながら
    では、おじいちゃん本人の気持ちはどうだったのだろうと考えます。

    母の風船は、いま、手を離れていくばかりです。
    手にしていたはずの風船のひもが
    知らぬうちになくなっていることに気づき
    娘である私や、孫である息子達より
    当の本人が、その事を嘆いて泣くのです。
    「代わりに覚えておくよ」と言っても不安を和らげることはできず
    無力感でため息が出ます。

    認知症って
    何もかも忘れてわからなくなってしまうんだと思っていましたが
    そうではなくて、わからないことが少しづつ増えてはいくけれど
    変わらずに、わかることはわかっているのです。

    昨日の風船、5分前の風船さえ飛んでいくのに
    5歳の時に母親と死別した悲しみの風船は握り続けたまま
    思い出しては涙をこぼします。

    訳者の落合恵子さんのあとがきには、
    初めて「おかあさん」と呼びかけられたときの衝撃と動揺は…
    の一節がありますが
    私は母の「おかあさん」になれたら
    少しは力になれるだろうかと淡い望みを抱いているのです。

    投稿日:2020/07/25

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    2
  • 思い出の風船

    人はだれでも、思い出の風船をたくさん持っているんですね。
    そして、少しずつ少しずつ、風船を飛ばしていく…。
    認知症という怖くて悲しい病気を、わかりやすく美しく表現してくれています。
    おじいちゃんの飛ばした風船が、ぼくのものになって増えていく。おじいちゃんの思い出の風船は、ぼくのもの…。なんて素敵なことでしょう!

    表紙のおじいちゃんの姿に、父を重ねながら、ページをめくり始めました。
    ぼーっと椅子に座って過ごす時間が増えてきた父ですが、その表情まで、おじいちゃんとそっくりで、ああ、父もきっと手にたくさんの風船を持ちながら、思い出の海をゆらゆらと漂っているのかなあと思いました。
    何度も同じことを繰り返したり、話がかみあわなかったり、記憶がすっぽり抜け落ちてしまったり…。そんな父の姿を見ると、辛かったり腹が立ったり。なかなか冷静に向き合うことができません。そしてそんな自分を責める日も度々…。けれど、こんな素敵な絵本に出会ったあとは、優しく向き合えると思います。そうなんだ。父が風船を飛ばしてしまっても、悲しまなくていいんだ。父の飛ばした風船は、私のものになって増えていくんだ!
    なんだか心に温かな風が吹き込み、久しぶりに明るく晴れやかになった気がします。
    父との時間を大切に、思い出の風船をひとつでも多く受け止めていきたいと思います。出会えてよかったです。ありがとうございました。

    投稿日:2020/08/04

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  • 生きていくなかでどんどん増えていく、思い出という風船。

    ぼくは弟に風船を見せてあげるし、おじいちゃんからは色とりどりの風船を見せてもらう。
    そんな大切な時間がいつまでも続くと思っていたのに……。

    大切な誰かと、同じ風船を持っていることは、かけがえのない宝物だ。
    だけど、年をとって風船を持っていられなくなったおじいちゃんだって、僕の大切なおじいちゃんだということは変わらないのだ。

    とんでいったふうせんは、振り返ればそこにあったんだね。
    もう追いかけなくったっていい。
    何度でも風船の色やかたちを、聞かせてあげるよ。

    あっ、今こうしている時間も、おじいちゃんとぼくの新しい風船だね。

    投稿日:2020/08/04

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    1
  • 不安と寂しさ

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    認知症についての不安は、2つあります。
    身近な人が認知症になる場合と、自分自身が認知症になる場合です。

    身近な人、とくにいつも一緒にいる身内が認知症になったら、このお話のように冷静に優しく接することができるのか、あまり自信がありません。
    頭でわかっていても、なかなか現実を受け入れられないと思います。

    自分自身が認知症になったとして、今までの出来事を次々と忘れてしまう状況は、想像を絶する不安と、寂しさと恐怖ばかりでしょう。
    あらためて健康に感謝し、良い思い出はカラフルな風船に詰め込んで、手を放さないで大事にしておきたい気持ちです。

    投稿日:2020/08/01

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    1
  • 思い出とは…

    大切な思い出が沢山のカラフルな色の風船に表していて、
    キラキラしてる。
    そんな思い出を忘れてしまうと、風船が飛んでいってしまうのは悲しい。
    歳をとると、忘れたくない思い出も忘れてしまう事がある。
    そんな悲しい事ではあるが、周りの身近な人が思い出を覚えていてくれる。
    そうやって思い出話は消える事なく、人々の間に生き続ける事が救いだと思った。

    投稿日:2020/07/26

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    1
  • 涙があふれる一冊

    60代で認知症を発症した母をなかなか受け入れられない私たち家族は、毎日悲しみ、絶望し、行き場のないむなしさにさいなまれました。

    この絵本を読んだ時、心の底から母への感謝が湧いてきて涙が溢れました。病以前の母も今の母も変わらず私たちの大好きな母であること。

    たくさんの大人に、この絵本を贈りたいと感じました。

    投稿日:2021/03/25

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    0
  •  表紙には男の子とおじいさんと犬。それぞれが色とりどりの風船を持っています。その風船は、実は彼らの思い出が詰まっているもの。だから、たくさん生きてきた人ほど たくさんの風船を持っているのです。男の子はおじいさんに次々に頼みます。いろんな色の風船の思い出を話して、と。

     人の思い出を風船に例え、年をとって昔を忘れることを風船を手放すことに例える。新鮮な、でも とても納得できる例えだと思いました。思い出によって色が違うのも素敵な発想です。

     年をとったおじいさんが次々に風船を手放していくのは悲しいけれど、子や孫が代わりに思い出を受け継ぐってこと、その思い出を今度はおじいさんと共有するということに温かい気持ちになりました。

     私はまだまだこれから、新しい綺麗な色の風船を増やしていきたいと思いました。そして、できれば、ずっと手放さなくてすみますように!

    投稿日:2021/01/22

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  • 人生って素敵

    • さるをさん
    • 50代
    • その他の方
    • 滋賀県

     おじいちゃんは、思い出風船をたくさんもっている。そして、ぼくに、風船に詰まった思い出を聞かせてくれる。でもおじいちゃんは、だんだん思い出風船を持っていられなくなって、とうとう最後の風船まで飛ばしてしまった。
     飛んで行った風船はどこに行った?あれ?いつの間にか、ぼくが持っていたんだ。
     誰にでも訪れる親しい人の老い。想像するだけで悲しくなるが、この絵本を読むと、たとえその人がいろいろなことを忘れてしまっても、思い出は受け継いでいけるということが、よく分かる。親しい人の思い出を、そして、親しい人との思い出を、どこか知らないところに飛ばしてしまわないように、大切に受け継いでいきたい。
     おじいちゃんは、悲しい風船、悔しい風船を持ってなかったのだろうか?あ、そうか。絵本の文字になかっただけで、絵をよく見てみると、あるある。いろんな色の思い出風船が増えていく。人生って素敵と、思わせてくれた絵本だった。

    投稿日:2020/08/01

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