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ぼくつかまらないもん!自信を持っておすすめしたい みんなの声

ぼくつかまらないもん! 文:マーガレット・ワイズ・ブラウン
訳:なかがわ ちひろ
絵:長野 ヒデ子
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2014年10月30日
ISBN:9784751527122
評価スコア 4.69
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みんなの声 総数 77
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58件見つかりました

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  • おんなこどもさんと絵本 受賞レビュー

    私が絵本を手にしたのは、60歳を少しばかり過ぎてからでした。それまで、絵本は“おんなこども”の読みものであると思ってきたのです。絵本は、「真っ当な成年男子(正確には老年男子です)が決して覗いてはならぬ世界である」と、それはもう、ある種の確信に近いものでした。
     ところがあるとき、ものを書いたり本を読んだりするのが大好きな母が、突然文字を読めなくなったのです。これは当事者の母にとっても、私にとっても極めて深刻な事態です。
    散々うろたえた結果に思い付いたのが絵本の力を借りることでした。さっそく知人から何冊かの絵本を譲ってもらって、一緒に読みました。毎日毎日、絵本でした。そうです、母に読み聞かせるのだから、私が“おんなこども”の本を開くことには、何ら不都合はないのです。
     それで、来る日も来る日も絵本を読んでいると、母の症状は少しづつ回復に向かい、私の精神はすっかり絵本の魔力に冒されてしまったのです。
    前置きが長くなってしまいましたが、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの傑作を、なかがわちひろさんの訳、長野ヒデ子さんの絵で復活させた新しい絵本です。帯に“母子で読むと、おもしろさ倍増!“とありますが、真っ当な老年男子が読ませて頂いても面白さが半減するものではありませんでした。
    表紙では、赤いチェックのエプロンを着たお母さんがうさぎの坊やを追いかけています。坊やが「ぼくつかまらないもん!」とお母さんの手をすり抜けて駆けてゆくところです。坊やも本気では逃げません。お母さんにつかまえてほしいのです。お母さんはおかあさんで、本気で坊やを追いかけたりはしないようです。心の中では、坊やと一緒に、あちらこちらへと素敵なところへ行きたいのでしょう。エプロンの裾の広がり具合に、坊やを追い掛けようとするお母さんの心情と体の動きが表現し尽くされているようです。
    川の場面ではうさぎ顔の魚が出てきたり、山登りでは古風なはんごうがあったり、小鳥の顔もうさぎの坊やだったりして楽しめます。
    「ぼうやを、ぎゅうっと だきしめて、「おかえり」って いうわ」の台詞と、お母さんと子どもの表情がとても印象的です。絵から、ほんわりとした体温が伝わってきます。
    「それなら、いまと かわらないや。 やっぱり おうちに いようかな」の所で終わっていても、一つの物語として成立できるようにも感じられましたが、最後の場面があることでホット安心できるのです。
    確かに人間は一人でも生きらないことはありませんが、従属や依存ではなく、自立した存在として一緒に生きる方が楽しいに決まっています。絵本では、それぞれの日々を大切なものとしながら暮らす母親うさぎと坊やが生き生きと描かれています。この絵本を手にする世界中の“おんなこども”さんたちは、絵本のうさぎ親子と同じように幸せなのです。

    投稿日:2015/02/12

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    6
  • この絵本を読んで、うさぎのお母さんの言葉に、たくさんの愛情を感じました。
    うさぎのぼうやが、
    「おかあさんが おいかけてきたら、ぼく、おさかなに なる。
     おがわを すいすい およいで にげちゃうよ」
    と言うと、
    「ぼうやが おさかなになったら、おかあさんが りょうしになって....」
    「その おさかなを とりに いくわ」
    と、お母さんは言います。

    お母さんをちょっと困らせてみたくなる気持ちに対して、ユーモアを交えながら、愛している気持ちを伝え続けるお母さん。子供にしたら、いつでもどこでも変わらぬ母の愛をたっぷり受けられ、その安心感につつまれるでしょうね。

    そんなやり取りに、こんわか温かく、幸せな気分にさせてくれる絵本です。

    投稿日:2015/02/17

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    1
  • 愛情たっぷり☆

    うさぎのぼうやが、とってもやんちゃで愛らしい息子と重なり、ラストは思わず涙が出てしまいました。
    どんなに遠く難しいところに隠れても、必ず探しに行くというお母さんの愛情深さ、そしてお母さんの持ち物や解答がとてもセンス良く細部まで楽しめます。
    人間の子供になったら「ぎゅーっと抱きしめておかえりって言うわ」と言われた時のうさぎのぼうやの顔がとても嬉しそうで微笑ましくなりました。長野ヒデ子さんのかわいく優しい絵が物語にすごくピッタリです。

    心が温かく優しい気持ちになれる素敵な絵本です。お母さんのお膝に座って本を読んでるラストもほっこりでした。
    息子と一緒に読みたい、お気に入りの本になりました。

    投稿日:2015/02/15

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    1
  • ぎゅっとだきしめて!

     子育ての時期もとっくに過ぎてであった絵本。
    30年前のザンネンな父親をありありとよみがえらせてくれました。
    私を出迎えようと、窓を開け放ったヨチヨチ歩きの息子に「寒いから開けちゃダメ!」としか言わなかった。
    その後に、ぎゅっと抱きしめてやらなかった。
     おとうさんたち、しっかりと、しっかりと、幼子を抱きしめて!
     この絵本のお母さんに負けないように。

    投稿日:2015/02/17

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    1
  • 幸福な絵本 受賞レビュー

    とても幸福な絵本です。

    読んでいて、なぜだかふいに涙が出てしまいました。
    自分がもう大人だからかもしれませんが
    この絵本には すべての母親の愛情の深さ、あたたかさがはっきりと描かれていて、
    心をぎゅっと掴まれました。

    ぼうやが何になろうとも、必ずつかまえると優しく伝える、お母さんうさぎ。

    中でも、
    「ぼうやがクロッカスになったら、お母さんは庭師になって…」
    という言葉に、思わず……。

    たとえ沢山の花の中のひとつになっても、きっとぼうやを見つけられるのですね。

    最後の、
    「ふうん。
    それなら、いまと かわらないや」
    という ぼうやの言葉。
    文字だけを読むと、そっけないような気がしますが、
    イラストを見てみると…。

    この、ぼうやの嬉しそうな表情が 物語の全てだと思います。

    母親に、
    大事に育ててくれてありがとう と伝えたくなりました。

    投稿日:2015/02/17

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    1
  • 愛情たっぷり

    • クリ先生さん
    • 40代
    • せんせい
    • 新潟県
    • 男の子15歳、女の子12歳

    おはなしの初めから一気に読み上げてしまうくらい引き込まれた、ストーリーでした。場面場面で丁寧なイラストとワクワクする展開、思わず次はどうなるの〜と期待を裏切らない、そして最後はお母さんの愛情を普段からしっかりと受け止めているウサギの子どものセリフに今のお母さん達にも是非読んでほしいと思いました、きゅっと抱きしめるページに温かい気持ちになり、自分の子どもを沢山抱きしめたくなるような絵本です。、

    投稿日:2015/01/28

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    1
  • 4歳前のわが子には、まだ半分理解できない様子で各場面を図鑑を読むときのように真剣に見ていました。
    それでも、うさぎのぼうやの行く先も気になる様子でページをめくっていました。

    おかあさんうさぎの楽しそうな顔にエールをもらい、読後こんな気持ちになりました。
    追いかけられるのが嬉しくて逃げ回るんだよね。
    捕まえに来ることで親の注目を確認しているね。
    どこへでも捕まえに行けるのも幼いうちだね。
    追いかけっこ楽しもうね。

    投稿日:2024/05/05

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  • 愛で溢れた親子の会話

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子5歳、女の子3歳

    「ぼくいえでしようかな。」から始まったうさぎの親子の会話が愛に溢れています。
    ぼうやがどんなに逃げようとも、お母さんは追いかけます。
    ぼうやが、魚になれば、お母さんは漁師に、高いところの岩になるといえば、お母さんは探検家に。
    そのやりとりが愛情いっぱい!お互いに信頼しているからこそ、素敵な会話が続いていきます。
    思わずこちらも笑顔になって、優しい気持ちになるお話ですね。
    日々、忙しいく、怒ることも多いですが、このうさぎの親子のように余裕を持って子育てしたいものです。

    投稿日:2022/04/06

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  • 大切なぼうやへの思い

    マーガレット・ワイズ・ブラウンさん作の
    うさぎのぼうやとおかあさんの、楽しい会話が
    長野 ヒデ子さんのかわいい絵になっていて
    とても楽しく読めました。
    お母さんの,子供へのとてもあたたかな気持ちが
    描かれていると思います。

    投稿日:2021/05/23

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  • 少し試してみたくなった

    ある日、うさぎのぼうやは遠くへ行きたくなりました。
    「ぼく、いえでしようかな」
    それを聞いたお母さんうさぎは、
    「あらそう」
    と流すのではなく、
    「それならお母さんは、どこまでも追いかけていく」
    と、いろんな言葉で伝えます。

    この絵本の中でそれを表しているパターンは7つ。

    どれも素敵な文と絵ですが、その中でも特に素敵なのは、ぼうやがことりになったときです。
    お母さんは、ぼうやが
    「ことりになって飛んで行っちゃうよ」
    と言ったとき、
    「ことりがとまりたくなる木になるわ」
    と応えるのですが、その木が抱っこの形をしているのです。
    お母さんがどれだけぼうやのことを愛しているのかが、ひしひしと伝わってきます。

    勝手な想像ですが、ぼうやはきっと、

    ぼくのことをかわいがってくれているけれど、お母さんは、ぼくが悪い子になっても変わらずかわいがってくれるかしら?

    と心配になって、愛を試してみたくなったのでしょう。
    その心配を見事に解決したお母さん。
    ぼうやは、心の底から安心したと思います。

    親子でいっしょに読んだとき、お互いにぎゅうっと抱きしめ合いたくなるような、とても素敵な絵本です。

    投稿日:2020/03/21

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