馬場のぼるさんの作品はどれも大好きなのですが、特にお気に入りなのがこの「11ぴきのねこ」シリーズです。
とらねこたいしょうとその仲間たち、11匹のお話はどれも愉快。記念すべき1作目のこの作品から、すでに魅力が全開です。
いつもおなかがペコペコの11匹の猫たち。じいさんねこの「山の向こうにある湖には、怪物みたいな大きな魚がいる」という言葉を聞いて、喜び勇んで捕まえに行くことにします。
ねこの気ままさずるさも表現しつつ、見事な団結力を見せる11匹の仲の良さも、親しまれる理由でしょうか。
最近の絵本のように色彩に溢れてはいませんが、わかりやすく伸びやかに描かれている馬場さん独特の絵とユーモラスなキャラクターは、長い年月を経ても色褪せません。
小学校3年生の読み聞かせに使用しましたが、もっと小さなお子さんからでも楽しめる 幅の広い作品だと思います。