綺麗な景色が、絵本の中に出てくると、どこなんだろう?どこをモデルとして描いているのだろう?って、思ってしまう私。
この作品は、そんなことを思わずに見入ってしまいました。
主人公のゆういちくんと一緒に、車窓の風景を眺め、一心に会いたい人までの道のりをかけて行くあの踊る心。
私にもあったこんな出来事。
今、あそこへ行っても祖父母もいなければ、草いきれに満ちた、道なき道などないのです。
何もないように見えて、たくさんのもので溢れていたあの場所。
記憶の中の奥の奥の方に、押し込められていた大切な思い出。
どうしようもない懐かしさで、小学2年生の私に戻っていました。
心の中に、思い出が残っていてよかったとしみじみ思いました。