どんなお話もハッピーエンドにせず、このお話のように残念なことにきつねのこが見つけた黄色いバケツを渇望するも、手に入らないこともあるのです。
きつねのこ、うさぎのこ、くまのこで、持ち主が誰かわからない物を、拾ったきつねのこの物としてよいとするまでの期間を相談して決めるというのは良かったと思います。持ち主が現れるのをモノは手に入らなくても、手に入れたいと欲する感情を持ったまま、その決めた期日まで待つという我慢を学ぶのにも良いお話だと思いました。ただ、個人的には落とし物は交番に届けるとか、大人に相談するという方法もあっても良かったのではないかなとも思いました。