生き物が大好きな小学1年生の息子と読みました。
静かな夜明け前に雄鶏が「コケコッコー!」と鳴く直前の「どきどき」。私が読み上げると、息子は「わかるわー…」とため息混じりにつぶやきました。先週末のピアノの発表会で、最初の音を失敗してしまった時の緊張を思い出し、彼なりの「謎の共感」を得ていたようです(笑)。
最初はそんな「緊張のどきどき」だと思って読み進めていたのですが、ページをめくるうちに息子の表情が変わりました。
サナギがピクピクっと動くさま、イワシの群れ(「ベイトボールだ!」と目をキラキラさせていました)、クジャクの羽に隠れたひとつだけのハートマーク……。息子は「サナギもあの時、どきどきしてたのかも」「山に目があるよ!」と、穴が開くほど絵を見つめていました。
ひとつひとつの「どきどき」を追いかけ、誰より「どきどき」していたのは間違いなく息子自身でした。
圧倒的な「絵の力」から溢れ出す生命のエネルギー。身の回りの生き物たちと私たちを、大きな命の躍動の中に包み込んでくれるような、力強い一冊でした。
読むと元気がわいてきて、明日が楽しみになる本です。