小さな町にある、青くて丸い看板のあるお店、それがポルカさんのドーナツ屋さん。
ポルカさんは、毎日、それはそれは美味しそうなドーナツを作ります。
材料を計って、こねこねまぜ合わせ、生地をのばして、型を抜き。
するっと油の中におとしていくと、ぷくっと、ふわっと丸い輪がふくらんで…。
手際の良さと、揚げたてのいい香りに、子どもたちも読者もうっとりです。
さて、最後の仕上げは、お手伝い隊の子どもたちが大活躍。
シャカシャカとお砂糖をまぶして…完成です!
みんなでお礼のドーナツを食べていると、不思議な手紙が届きます。
「おいしくて きれいな ドーナツ 100こ、
あした あなもりやまの てっぺんに もってくること!」
なんだか浮かない顔をしたポルカさん。どうやら春になる前に、毎年届くのだけれど、誰だかわからないのだと言います。子どもたちも不安な顔になります。だって、あなもりやまと言ったら、怪物がいるっていう噂があるんですから…!? ポルカさんと子どもたちは、この不思議な手紙の差し出し人に100個のドーナツを届けることができるのでしょうか?
全国の幼稚園や保育園の子どもたちに、プレゼントする企画として制作されたこの絵本。みんなでドーナツ作りのお手伝いをしている様子をみているうちに、一緒に参加したくなってきちゃうはず。お手伝いをした後のおやつがとっても美味しそうですものね!
最後は、ポルカさんと子どもたちの素敵なアイデアのおかげで、お腹も心も「まんぷく」。みんなでにこにこ美味しく食べることって、春の訪れを感じることと似ているのかもしれませんね。幸せな気持ちになれる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む
ドーナツやのポルカさんは、毎日おいしいドーナツを作っています。
早春のある日、そのこうばしい香りに誘われて、町の子どもたちがわいわい楽しくポルカさんのドーナツ作りのお手伝い!そして、お礼のドーナツを食べていたら、不思議な手紙が一通届きました。
「おいしくて きれいな ドーナツ 100こ、 あした あなもりやまの てっぺんに もってくること!」
ポルカさんと子どもたちが「いっしょに」作るカラフルでおいしそうな100個のドーナツを見ているだけで、おなかが「まんぷく」になりますが、さらにあらたな出会いで心も「まんぷく」に! 幸せいっぱいの春を感じられる、読み聞かせにぴったりの絵本です!
この絵本はアサヒ飲料株式会社より、全国の幼稚園や保育園に2018年の『カルピス絵本』として贈呈されます。
続きを読む