宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾 作:宮沢 賢治
絵:田中 清代
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年10月
ISBN:9784895881234
評価スコア 4.41
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みんなの声 総数 21
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  • 火山弾たちの表情がいい!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    田中清代さんの描かれた“火山弾”良かったです。
    模様とか、それぞれの火山弾に描きこまれたイメージの目とか口とか…。
    すごくさりげなくて、それでいてしっかりと表情がつかめていて、それぞれの火山たちの個性が見えて面白いな〜と、思いました。

    宮沢賢治はこの作品の最後に「ベコ」と呼ばれ、バカにされ続けてて立火山弾に
    「私どもは実は、自分でできることをしなければなりません」と言わせています。
    他の宮沢作品でも、似た方はセリフが時々出てきますよね?
    これは宮沢賢治が常日頃思っている“生き方”なのかな〜と、感じました。

    投稿日:2011/10/16

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    2
  • このベゴ石みたいな性格の人って、昔の典型的な日本人のような気がします。周りからなんと言われようと、さらっと流せるスルー力、今の時代、その力がまた必要になっているのではないでしょうか。

    他の石がベゴをからかいはじめた理由が、暇だったから。そして、ちょっとみんなと違う形をしているからと。なんだか耳が痛いですよね。これ完全にいじめの構造です。

    賢治がその作品に込めた社会に対する思いがとても伝わってきた作品でした。そして、田中清代さんが描くベコ石の表情が、宮沢賢治としてよく見かける写真の表情と似ているように感じるのは私だけでしょうか?

    投稿日:2014/07/02

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    1
  • 運命

    火山弾ってなんだろうと思いましたが、火山から噴出した溶岩が固まったものらしいです。レモンみたいな形。これが本文に出てくるベゴ。
    火山の、、と思うと激しい気質なのかと思ったら、ベゴは心優しいおだやかな性格のようです。ずっと何年も何年も同じ場所に生き続けていて、それが、学者がやってきたことで変化します。どんな場所にいきるのであっても、やはり運命というか宿命のようなものがあって、そこに不満をもつのではなく、うけいれる、ということの大切さを知ったような気がしました。

    投稿日:2014/06/19

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    1
  • 自然体がいい 受賞レビュー

    妙に存在感がある火山弾だと思ったら、「トマトさん」の田中絹代さんの絵。
    自分の思いを持ちつつ、自然の流れに身をゆだねている火山弾の姿に、自分もこうありたいと感じます。
    手に取った子供たちも、静かに楽しそうに読んでいました。

    投稿日:2014/06/26

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    1
  • ベゴ石の表情に注目

    「ベゴ石」と呼ばれている、たちの良い黒い石が主人公。
    いっぺんも怒らないので、周りの石や蚊やにまでからかわれて・・・
    でも、この「ベゴ石」の表情を見ていると、なぜか怒りの気持ちなんて
    沸いてこないんですよね。そして、ベゴ石の発言は実に穏やかで、とても
    心の広い感じを受けました。

    そんなベゴ石だからか、からかわれている場面でも、楽しい雰囲気で
    読み進めることが出来ました。とにかく、このベゴ石の表情が良いですね。
    全体を通してみても、ストーリーと絵がとてもマッチしていて素晴らしく、
    自然に絵本の世界へ入っていくことが出来ました。

    ずっと目を閉じていたベゴ石でしたが、この絵本で唯一、うっすらと
    目を開ける場面があります。見開き2ページに描かれたその場面に、
    思わず見入ってしまいました。

    「私共は、みんな、自分でできることをしなければなりません。」

    自分に置かれた境遇を、ただただひっそりと受け入れ続けたベゴ石。
    別れの言葉の中で、からかわれ続けたその場所を「明るい楽しいところ」
    と表現していたのにはドキッとしました。もしかしたら本当は、その場所に
    ずっといた方が良かったのかも?たとえずっとからかわれ続けたとしても?
    そう考えると複雑な心境になりました。

    これは、きっとベゴ石にとって、ハッピーエンドなんだと思いたい。
    きっと連れて行かれた先でも新たな出会いがあるはずだから。

    久しぶりに息子に読み聞かせながら読んだのですが、ところどころ、
    からかいのシーンや、苔がむしり取られる場面で笑ったりしながら
    聞いていました。

    実は最初、「え〜、宮沢賢治の本?」と言っていた息子でしたが、
    読み終えてみると、「他の本はないの?」とどうやら宮沢賢治の世界に
    引き込まれ始めたようです。
    私自身も宮沢賢治の作品をじっくり読んだのは初めてでしたので、
    とても新鮮な感覚でした。
    これを機に、いろんな作品を読んでみたいと思います。

    投稿日:2012/04/27

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    1
  • 絵もいいです

    • AAさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子9歳、女の子6歳

    田中清代さんのサイン入りということで、全く知らない宮沢賢治の話でしたが、購入した私の感想です。

    まず、火山弾が何か?なんであんな形なのか?というところからでしたが、話を読んでいくうちに自然に分かってきます。
    他の石や植物などにどんなにからかわれても、素知らぬ顔で穏やかに切り返していくベコ石(火山弾)に徐々に感情移入しながら読んでいきました。そんなベコ石はとても賢く見えます。

    最後は、ベコ石にとって一番ベストなのかどうかはそれぞれが考えるところだと思います。(トイストーリー2のようなテーマです)
    でも、人間側から考えたら最高の扱いなんではないでしょうか?
    そういう意味で
    「火山弾、よかったねえ。」
    と、うちの子供たちは安心して喜んでいました。

    小学生の低学年には文章が長めで、少々言い回しが難しいのですが、読み聞かせてあげれば絵に助けられてなんとか1年生も理解できるくらいです。
    そして何より、田中さんの絵がいいです。
    表紙のインパクトもさることながら、どのページも印象に残ります。
    ベコ石の上に生えた苔がとてもにくたらしく見えたほどです。

    ミキハウスの宮沢賢治絵本のシリーズはあの有名な「注文の多い料理店」も以前買いましたが、これもすごく良かったです。
    内容に絵がマッチしすぎて子供が怖がって読ませてくれませんが・・・。
    このシリーズはこれから子供が大きくなるのに合わせて読んでいこうと思います。また、おすすめでもあります。
    私は文学に全く心得がありませんが、宮沢賢治のお話を好きになりそうです。

    投稿日:2010/11/10

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    1
  • いつも おだやか

     ひとりのターゲットを決めたら、大勢でかかっていく。ターゲットがおとなしいと、からかいはどんどんエスカレートしていく。いじめの構造は昔から同じなんですね。
     標本として、大事にされるベコ石は、幸せなのかなと思いました。でもベコ石は「できることをやるだけ」と、標本箱はいっているんでしょうね。
     本を読み終えたあと、また表紙のベコ石をみると、しみじみします。

     パワーストーンにはまっている子どもは、ベコ石みたいな石を見つけたいなと言っていました

    投稿日:2010/10/24

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    1
  • 「けれども、私共は…」の衝撃。

    「気のいい火山弾」というタイトル。
    宮沢賢治は石好きだ、という知識はあったので、火山弾と石たちの、やわらかな童話を想像して読み始めました。

    田中清代さんの絵にひっぱられるように読み進め、クライマックスの、このセリフ、そして、火山弾の表情。
    「え!? 」と、衝撃をうけて、戸惑いました。

    エンディング、馬がプルルルと鼻をならしても、戸惑う気持ちは行き場所がなく…一筋縄ではいかない宮沢賢治、でした。

    投稿日:2025/09/09

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  • 宮沢賢治の人生観

    丸みをおびた火山弾と角のある火山石とは別物なのでしょうね。
    1つの火山石と周辺のたくさんの火山石との力関係をこの絵本に見ました。
    特別なものは嘲りの対象になるのでしょうか。そのミクロ的な見方を、宇宙を背景としたマクロ的な視野に置き換えてみたらどうだという、火山弾と苔たちのやり取りが印象的です。
    からかっていた苔たちは取り払われるだけの存在でしたから。「私共は、みんな、自分でできることをしなければなりません。」という名セリフと、連れられていく火山弾としっくりしないのですが、あるがままを受け入れる自然体も、自分でできることなのでしょうか。
    石たちと火山弾の表情が素晴らしく感じられました。

    投稿日:2021/04/10

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  • 絵本のおかげ

    • みいのさん
    • 50代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子17歳、女の子12歳

    1回読んで思い出したのは、小さい頃、私の父が富士山麓のどこかから溶岩の塊を拾ってきたことでした。溶岩の窪みに松が芽吹いているのを、盆栽仕立てにすると言っていたように思います。

    お話の一節のように「千年たっても〜、万年たっても〜」その場所から移動できないはずの石でも、もし人間が興味もったら、どこかに運んで行ってしまう。
    石が主人公でお話が進んでいくという点が面白く感じました。
    ただ文章だけを読んでも、すぐに面白さを感じたかどうかわかりません。
    やはり絵本になっていたのでわかりやすかったです。

    投稿日:2014/08/05

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