人のために何でも魔法でやってあげていた魔法使いのメルリック。メルリックは、人々のためと信じて一生懸命に働いていました。
ある日突然、魔法が使えなくなったメルリックはシーツを直すこともままなりません。
そして仕事を始め、生活の何もかもを魔法でやってもらっていた人々も、久々に自分の力で生活しなければならないとなると、うまくいきません。
人々のためと思って使っていた魔法が、人々をダメにしてしまっていた、という教訓的なお話です。
子育てでも、仕事でも、あるいは社会的な支援やサポートなどでも、このような場面はたくさんあります。
本当にその人のためになる形で、人の手助けができるようになりたいね、と子どもたちと会話できた良い絵本でした。