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誰のための本だったのか
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投稿日:2011/01/29 |
立ち読みしてたら本屋で泣きそうになったので買って帰る。買った晩に、家族がまだテレビを見ている時間に、布団を敷いて、敷いた布団の上でごろごろしながら読んで、号泣。
おかげさまで、我が子を追いつめるように怒る事がなくなったように思います。(怒らざるをえない事はある。)
怒られた事がある人も、怒った事がある人も、読もうよ。
大人はみんな読もうよ。
子どもに接していない人も、みんな読もう。
心の琴線、ジャカジャカかき鳴らされます。
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なんなんだ この衝撃は
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投稿日:2011/01/27 |
こんな子いる訳ない!
こんな事あり得ない!
という設定が人物にも状況にも
どんどん語られていきます。
しかも
逃げ出して、ころんで、さかさまになって、
ページをめくったら
言葉を失う衝撃が!
加えて、
こんもりくんとねずみたちの遊びを細かく描いたページに
「こんもりくんは、ねずみたちと
いろんなことをしてあそびました。」
という何ともひとくくりっぽいテキストが!
本当にびっくりしました。
勢いのいいチロリちゃんの
いい子でありながら割とひどい奴なのも
おもしろい。
娘そっくり。
と娘に言うと怒られました。
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あこがれの森の家
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投稿日:2011/01/27 |
森の家はあこがれです。
隠れ家があるという状況は
大人も子どもも
自分の中の世界を掘り下げていくのに
必要だと思う。
しかもそれが
うっそうとした森の
主のいなくなった小屋なんて。
私より先に、娘は学校で買った人に見せてもらっていた。
「おかあさん、森の家ってさあ・・・」
み、皆まで言うな!
バムとケロはじっくり見る絵本だと思う。
ひとつひとつの物に物語が想像される。
今は夜中のリビング(絵本ナビも含めて)が
隠れ家状態の私。
もうひみつではない、ひみつの集まりに
私もぜひ参加したい。
ケロ、ほんとうに
古いドーナツとか食べたらダメよ。
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幻想の中の真実
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投稿日:2010/11/22 |
夢の中・・・
白い花の咲く一本の木の、左側が朝で右側が夜。
四本足のおんどりがなぞなぞを出す。
目が覚めてから解いてゆくケニー。
ケニーは「だれかさんだけのヤギって何だ?」というなぞなぞの答を
見つけて帰ってきたあと、お母さんに書いた手紙の署名に
「おかあさんだけのケニーより」としました。
最後の方の謎解きのあと
その署名の場面を思い返すと、
本当にさびしい気持ちが込められていたのだと
みぞおちが絞られるように切なくなります。
うちでは
9才の娘が何か読んで欲しいと言うので
隣で声に出して読んでみたところ
辻褄の合っているような合っていないようなところが
わからない話に感じたのか
ぐうぐう寝てしまいます。
それでも寝入り方から考えると、
かなり気持ちよくなる話みたい?
四本足のおんどりはさすがです。
異形の者の霊力を感じます。
(私が住んでいる下鴨でも
三本足のからすが神さまのお使いをしているらしいですが・・・)
四本足のおんどりは言います。
「願い事は願った事で半分近づいた。」
半分も進めるのなら、願い甲斐もあるというものです。
あとの半分は
願う者の気力と行動力で進んでゆけという事でしょうか。
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くまの家のにおいがするよ
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投稿日:2010/11/15 |
女の子のファッションがまずかわいい。寝巻きっぽい白のワンピースに、毛皮のブーツか、ふわふわ靴下に編み上げのひもがついた木靴のようなものを履いています。
森は暗く、森の中の家はさらにヒンヤリ冷えた日陰の暗さがあります。家具も無骨で、お父さんぐまが実用的本位で作ったのでしょうか?
それでも窓に掛けられた布や、おじやのはいったおちゃわんの意匠はすべて優しい色合いのくまの図案です。ついついしげしげ見てしまう。
くまは?
くまは本当のくまのようです。しかし、レーベデフの絵は写実的なのに、どこかフワフワと現実ではないような感じもします。
福音館のと同じ、トルストイの作ですが、翻訳の違いも面白いです。
地域の図書館でくまの絵本をいろいろ見ていたら、三びきのくまのお話が4冊あったので全部借りてお話の会で紹介してみました。あと3冊は、福音館のと、フレーベル館のと、ほるぷ出版のでした。
通しで読んだのはこの1冊だけでしたが、ひとつのお話をいろんな人が本にしている事にも子どもたちは興味がわいたようでした。
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小さいような大きいような愛と冒険の物語
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投稿日:2010/11/14 |
ほんとうに大切なものって何?
思いを込めた手仕事。
待つということ。
一緒にいるということ。
形あるものは古びて壊れるということ。
思い切って旅立つこと。
出会った人の親切に感謝すること。
とりあえずご飯は食べるということ。
よりみち。
友だちを救うこと。
傷ついた友だちをいたわること。
信じる人を頼ること。
にこにこすること。
おふろに入ってあったまること。
家に帰ること。
こんとあきとおばあちゃんが、この本で教えてくれるすべてが
人間が豊かに生きるために必要なものばかりではないですか?
林明子さんは、何故ぬいぐるみをきつねにされたのでしょう?
きつねは何故「さきゅうまち」から来たのでしょう?
大人になって、子どもに本を読んであげられる立場になって
この本を開くたび、ふと思い出すのです。
星の王子様に「ほんとうに大切なものは目に見えないのさ」と教えた
あの砂漠のキツネのことを。
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紹介できて私もハッピー
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投稿日:2010/11/13 |
インドのかしこい女の子のお話かと思ったら
それだけではありません。
数の面白さを教える話かと思っても
それだけではありません。
日本の昔話にもよく似た小判の話があるせいか
子どもたちの前で読むと調子に乗ってネタをばらす奴も現れます。
それでもお金より米ツブの方が
2年生には現実感があるのでしょうか。
鹿が米の袋を運ばせる頃になると
一体どれだけになるのかわくわくしてきたのがわかります。
牛が運ぶと
(白い牛はインドでは神聖ですごい大事にされてるんやてー、と注釈)
「おー・・・ふえた・・・」と声が上がり、
ゾウが運ぶと
他のメンバーに手伝ってもらわないと持てない、
しかも読めないほど遠くに字が行ってしまうくらい横長のページを
ゾウが行列を組んで歩きます。
米粒がいくつになったか、私がもたもたしていると前の子が
「僕が読んだげるわ!・・・・イチ、ジュウ、ヒャク、セン・・・」
数を読むのは彼に任せるとして、
この本の目を引くのは
思い上がった王様にふさわしい美しさ。
インクも技術も本作りの醍醐味を感じさせられました。
子どもたちは本物の良さを知っています。
特に後半はくぎ付けです。
お話の会が終わってから
もっとよく見せて欲しいと女の子が本を触りに来ました。
「今度本を買ってもらうときはこれにしてもらう」
その子のその言葉を思い出すだけで
夜ワイン1本空けました。
その件は反省します。
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やえもんのきもちは私のきもち
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投稿日:2010/09/20 |
私が小さい時に何度も読んだ本でした。
客車が「ちゃんちゃん かたかた けっとん」
と、ついていくところが大好きです。
鉄道好きの長男が幼稚園の時に買いました。
ところが何度挑戦しても
「おれは今まで いっしょうけんめい はたらいてきたんだぞ」
と、やえもんの思いが胸の底から絞り出された台詞を言うと
私の目から涙の粒が
ボボボッと飛び出してしまうので・・・
この本は「母の泣く難儀な本」という
レッテルを貼られてしまったようで・・・
阿川先生には申し訳なく・・・
いや、でも皆さんに読んで欲しい。
苦しく切ないやえもんの窯の中は
察して余りあるのです。
ちょっと昔のニッポンが舞台だけど
現代のそこここにいるおじさんおばさんの話かもしれない。
私のお父さんの話かもしれないし、
私自身の話になるかもしれない。
この本だけでもハッピーエンドでよかった。
私が古くて動きの悪いポンコツになった時
子どもたちは集まってきて一緒に遊んでくれるかなあ。
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本当は可愛くて仕方がない
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投稿日:2010/09/18 |
とうちゃんが嫌がっているのにねこを飼う
かあちゃんとねえちゃんとわたし。
抵抗むなしく受け入れるとうちゃん。
ねこの世話が今ひとつうまくない
かあちゃんとねえちゃんとわたし。
つい横から手を出し、ねこの命を救うとうちゃん。
夫として父としての威厳を踏みつける憎々しいねことの生活に
神経を逆撫でされ続けるとうちゃん。
不穏な罵声を浴びせかける日々。
だけど、とうちゃんがしゃべっていることばが
とうちゃんの真実とは限らないのです。
そのことが私には共感でき、また心強く感じ、
励ましてもらいました。
この本は読み聞かせボランティアの交流会で読みました。
とっても私に合っていると評価をもらいました。
落語を聞いているようだとも言われました。
が、決してそうあろうとしたわけではありません。
思っていることを伝えられるように表しているつもりでも
(結果的には)しゃべっていることが私の真実とは限らないのです。
絵本って
やっぱり絵とことばで読むんですよね。
絵も読むんですよね。
ツッコミどころも満載なので
大勢の子どもたちと一緒に読むのが楽しみです。
障子にすきま風を感じる、晩秋あたりに読みたいです。
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ちゃんと生きていきたくなる一冊
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投稿日:2009/12/26 |
この国の人々とこのトラの距離は近い。住処が重なっているのかもしれないほどです。そしてお互いに憎み合っています。
去年、子供たちとお話を楽しむPTAクラブ「お話の会」の中で1・2年生にこの本の読み聞かせをしました。絵の迫力にも引き込まれ、話が進むにつれ、五十人がしんとして食い入るように見つめている中で最後のページになり、裏表紙を見せて表紙をもう一度見せて、それでも全員固まっているので「・・・ご清聴ありがとうございました」というとやっと我に帰って溜息が漏れました。
大人たちもトラも、憎しみや悲しみや愛を持ちあぐねて生きている所が何ともリアリティがあります。このトラが人間を襲うわけですが、元はと言えばトラの子供を人間が殺したからというのも人間の欲がなせる技。
私は最初図書館で読んだ時、果たしてこれを1年生に読んで理解してくれるだろうかと少し心配になりました。甘えん坊もいれば暴れん坊もいる普通の1年生です。
しかしその心配は私が子供たちを信用していなかっただけでした。子供たちはみんな、大人たちは心が揺れてはいろんなものを抱えている事がわかっているんでしょうね。そしてその中でウェン王子が凛々しく成長していく事に共感と希望を感じてくれたのだと思います。
普段接している子供たちも、大人を責めないだけで、ピュアではない私たち大人の社会を受け入れてくれてるんやなあ。大人になってもなんでも全部ちゃんと出来る人にはなれないけれども、誠意を持って物事に取り組むようにおばちゃんもがんばるわ。と、子供たちに向き合い直させてくれた一冊です。
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