赤ちゃんの可愛い習性に「並べる」というのがありますね。お気に入りのおもちゃやぬいぐるみで遊んでいて、ふと気が付くとそれがきれいに一列に同じ方向を向いて並べられてびっくり、という話を聞いたりします。うちの息子も例外なく並べ好き。色々なものがあっと驚く姿勢で並べられたりしています(笑)。
そんな息子にもぴったりな絵本が出ました!その名も「なーらんだ」。作者の三浦さんも同じ位の赤ちゃんを育てておられる様なので前作「くっついた」に続いてとってもタイムリーな内容なのでうれしくなっちゃいます。内容は、ばらばらだったありさんやとりさん、クレヨンや洗濯物などが「なーらんだ」の言葉と一緒にきれいに整列して並ぶ、といういたってシンプルなもの。でもこれが大喜び。ページを繰り返してめくる度にきれいに並んだありさんやクレヨンを見てうれしくなる様です。無意識だった「並べる」という行為を覚えた瞬間の喜びかもしれません。そのうち並んだものを右から順番に数えたりするようになりました。きっとそれも自然な流れなんでしょうね、改めて発見。
最後には「くっついた」と同じ様に、パパとママとぼくが「なーらんだ」。好きな人が並ぶ幸せです。息子は「くっついた」と「なーらんだ」と通して読むのがお気に入りの様です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む