
2016年は申年!おさると一緒に元気に過ごす一年を…

2016年は申年(さるどし)です。
「さる」と聞けば、なんだかこの1年をアクティブに、賢く過ごしていこう!
…という気になってきますね。
絵本にもユーモラスで愛らしいキャラクターの「さる」がたくさんいます。
● リズムのよさと、さるの表情がおかしくて、この人気はとまりません
一色で描かれたさるの「〜る」で終わることば(動詞)ばかりで展開していく、五味太郎さんの傑作絵本です。
大人の手のひらサイズくらいの小さめ絵本、表紙にはこしかけに立つさる一匹。
ベッドから起き上がって、まず最初は・・・
「さる・くる」
実のなる木をみあげて・・・
「さる・みる」
そして
「さる・ける」
木の幹を蹴ると実が落ちてきます!
「さる・とる」
両手両足、口やしっぽも使って受け止めます。それを・・・
「さる・うる」
というわけで、1こ10円で売ったり。
このあとさるは「のる」「せる」「おる」と痛い目にあって最後は・・・?
本1冊で見事にふりだしに戻る感じや(あるある、人生にもこんな感じ)、ユーモラスなさる、動物たちの全身の表情がたのしい!
1979年初版以来、世代を超え、ファンが増えつづける「さすが五味太郎さん!」のことばあそび絵本。
たとえば小さいお子さんには、このさるのまねをしながら読んであげる、なんていう読み方も大ウケですよ。
『さる・るるる one more』も一緒にどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
● さるが十匹、変な列をつくって遊んでいるのです
「おはなしを きいてくださる?」
そう言ってこちらを振り向いて見ているのは、さる。
さるが十匹、変な列をつくって遊んでいるのです。
「いっぴき ざるそばを たべすぎ、きゅうひきで ござる。」
「いっぴき バナナを あさる。はっぴきで ござる。」
だじゃれ?
しかも、一匹ずつさるが消えていきますよ。
とげがささる、走りさる、バザールへ行く。
ページをめくる度に登場する、その言葉遊びのような場面とさるの行動がとびっきり楽しいのです。
次はどうなるの?あと3匹しかいないよ?2匹、1匹・・・!?
消えていっちゃうのに、ワクワクもしちゃう。
そしてとうとう!!
数をかぞえる楽しさ?言葉遊びの盛り上がり?
いえいえ、理屈なんて頭から追い出していいのです。
前から後ろから、何度だってめくっていくのがただ面白い。
さるがいなくなっていくのが面白い。それがこの絵本!
そしてやっぱり・・・さるがいないとさびしいでござるね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
● おさるのれっしゃのきっぷは、バナナ
「なんてぜいたくな絵本だろう!」
そう感じさてくれる、読み応えバツグンの一冊。
バナナ色の帽子に、まっかなオーバーオールがおしゃれな、おさるの車掌さん。
客車をまわり、どうぶつたちからキップ代わりのバナナを集めます。
とある客車には、ツノの生えたどうぶつたちばかり。
よくよく見ると、いちばんうしろにちいさなお客さん。
ちいさなツノをふりかざし、おおきなバナナをよっこいしょ。
食堂車だってあるんです。
バナナ料理のフルコース。
あざやかな黄色をほおばる、まあるいふとっちょなお客さん。
1ページ目からかわいさバクハツ!
どことなくシュールな印象の、独特な画風がなんともクセになる愛らしさです。
線路をゆくなかですれちがう、列車にのっていないどうぶつたちにも注目してみてください。
どのページをとってもカラフル、すみずみまでキュートな一冊。
さて、終点に到着したおさるの列車は、車庫でひとやすみ。
いれちがいに出てゆくのは、まっかな色の列車。
列車を走らせているのは、どうやらおさるたちだけではないようです。
いったいだれが走らせているのでしょう?
かわいい車掌の正体は、読んでからのお楽しみ・・・
(堀井拓馬 小説家)
● 他にも人気絵本がたくさん!
「おさるはおさる」
作・絵:いとう ひろし
出版社:講談社
南の島にすむおさるの少年は、友だちも家族もみんなおさる。ある日、カニが耳をはさんではなれなくなりました。自分だけみんなとちがうなんて、いやですが……
「かにむかし」
作:木下 順二
絵:清水 崑
出版社:岩波書店
むかし、カニが拾った柿のたねをまいて、「はよう芽をだせ、かきのたね」というて育てたら、実が枝いっぱいになった。するとサルがやってきて……。リズミカルな再話とのびやかな絵が楽しい大型の絵本。
「ぎゅっ」
作・絵:ジェズ・オールバラ
出版社:徳間書店
おさんぽしていたジョジョくん、みんなが「ぎゅっ」としているのをみてママがこいしくなりました。
「ママー!」
どうぶつたちのしあわせそうなかお!
おもわず、ぎゅっとしたくなる絵本です。