「くるかな? くるかな?」
みんなで並んで、なにを待っているのでしょう。
「きたー!」
ホームに滑り込んできたのは、みんなが大好きな電車。
これは嬉しいね。赤い電車です。
「ばいばーい」
みんなで見送って。さあさあ、次も……またくるかな?
「くるかな?」「きたー!」この繰り返しのなんと楽しいこと、大喜びです。読んでいる私たちだって大喜びです。それは手だってあげちゃいます。足だってあがっちゃいます。飛び上がっちゃいます。最後には、電車に乗っちゃいますよ。かばさんやぞうさん、きりんさんたちと。みんな揃っているのもいいですよね。気持ちは一つなのです。
2018年に月刊絵本で刊行されて以来、「子どもが夢中になって楽しんでいる」「ボロボロになったので早くハードカバーに!」という声を受け、待望のハードカバーとして発売されたこの絵本。きくちちきさんの躍動感あふれる絵の魅力を存分に味わえる、とっても可愛らしい1冊ですね。あ、みんなの乗った電車が出発します。
「いってらっしゃーい!」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「くるかな? くるかな?」動物たちが電車を待っていると、「きたー!」ホームに滑りこんできた電車にみんな大喜び。動物たちは「くるかな? また くるかな?」と次の電車を待ちます。「きた きた−!」やってきた電車にまた大喜び。最後にやってきた電車に、みんなで「のりまーす のりまーす」。電車がくる喜びを動物たちと分かちあう絵本です。
子どもの心に響く絵本です。くるかなくるかなーで娘はワクワクしだし、きたーで絵本の動物達と同じ様に喜びます。そしてバイバイーで次の電車を待ち、またワクワク。いろんな色の電車が次から次へと来るのも楽しいようです。次は何色かな。次は乗るかな。など語りかけもしやすく、読み聞かせが楽しくなります。最後に、お目当ての電車が来て、動物達が乗ると娘は本当に嬉しそうです。読み終わった後も、電車に乗って動物さんたちはどこにいったのかなぁ?何してるのかなぁ?と語りかけをするとまだお話しできない娘もわかってるかのようにあーあーとか反応してくれます。最初、この絵本を読んだとき、正直、ゆるい絵に私はあまり好きになれなかったのですが、娘が何度も読んでとせがみ楽しそうに聞くので、なんだか私もこの絵本の絵に愛着がわいてきて、今ではゆるい絵もなごむ絵だなぁと感じるようになりました。 (mamawotanoshimuさん 30代・ママ 女の子1歳)
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