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シッポシッポと雨の降る暮れ方にやって来た、いとしげな若い女。貧乏なひとり者の男は、女の求婚を受け入れますが……。狐女房譚の決定版を、たおやかな語りとイメージ豊かな絵で!
とても昔話らしい、美しくて、悲しくて、感慨深い絵本だと思います。
ダイナミックで愛情溢れた挿絵には、読むたびに圧倒されてしまいます。
きつねにょうぼうが思わず我を忘れてしまった、つばきの花盛りの見事なことといったら、本当に感動ものです。
この絵本は日本の四季の美しさも満喫できるところが好きです。トンボや蝉が飛ぶ夏の景色から、稲が実る黄金色の季節。そして雪に覆われるラストシーンまで。どのシーンも美しく、胸に迫ります。
日本の宝物のような絵本なのではないでしょうか? (クッチーナママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子6歳、男の子4歳)
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