日本初!?旅一座の人情たっぷり絵本
今日は旅一座「はたけやこううんさい一座」の新座員募集のオーディション。審査委員は古参の「のりつきにぎりめし」、粋なあねさん「いなわらはくまい」、三味線の「なすみひとつ」。氷の妖精「こうりんこ」、渋い素浪人「いつでもでんたつ」、悟りの境地「がんえん」、縄跳びの達人「あわもち」などなど、つぎつぎにオーディションに現れて得意芸を披露する。その熱気に審査委員も強く打たれているところに「まくわうりの もんた・きくよ」の夫婦が登場。二人はもと一座の座員だったが、一座を飛び出してそれっきりに。そこに帰ってきた座長「はたけやこううんさい」。昔の仲間をゆるしてやってほしい「いなわらはくまい」たち、さあ、さあ、さあ、さあ、どうする座長!!思わず「座長!日本一!!」と声をかけたくなる粋な計らいに一同は感謝感激雨あられ。オーディションは全員合格、大芝居「ねずみ小僧次郎吉 長屋の花見」の公演へなだれ込んでいくのだった。
編集者からのおすすめ情報絵本「ねぎぼうずのあさたろう」で小学館出版文化賞を受賞された飯野和好先生。日本各地に股旅姿で現れては読み語り、ワークショップで大活躍。長年の旅一座研究!?の成果がいかんなく発揮された絵本「つぎのかたどうぞ」。出版の暁には、旅一座よろしく「飯野和好一座」として全国で読み語りの予定です。
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