「えいっ」」 みんなの声

「えいっ」 作:三木 卓
絵:高畠 純
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2015年05月
ISBN:9784652201046
評価スコア 4.66
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66件見つかりました

  • 母子のものがたり

    くまのとうさんとくまの子の、ちょっとした日常のものがたり。
    いつもと変わらない日なんだけど…だけど、いつもよりたくさんどきどきしたから、くまの子にとってはきっと特別な時間。

    そんな時ありますよね。
    遊園地に行ったわけでもない。プールに行ったわけでもない。
    どこかとびっきり楽しいところに連れて行ってもらったわけじゃないんだけど、何だか忘れられない日。

    それがとても共感しやすく描かれているお話しなのですが、このお話しこそが、私にとって「特別」な時間を思い出させる一冊です。

    「くまのお父さんの声って、きっともっと低くてゆっくり喋ると思うよ。」
    国語の教科書『えいっ!』の音読を練習する私に、そう言ってアドバイスをしてくれたのは母でした。
    当時の私は小学1年生で、授業で音読の発表をするために、家で何度も何度も練習しましたっけ。
    今思うと、母はよくも飽きもせずに聞いてくれたなぁ…。
    クラスメイトの前で、くまのとうさんとくまの子のセリフを、声色を分けて読むなんて、どんなに勇気を振り絞って読んだことか。
    あの時の、恥ずかしながらも読んだドキドキ、今でも手に取るように覚えています。
    (男友達に声色を変えることを真似されて、悔しくなったのも覚えています。)

    そんなエピソードはすっかり忘れていましたが、高畠純さんの絵で絵本になること知り、鮮明に思い出がよみがえりました。
    嬉しくて、ちょっぴりうるっとしてしまったり。
    声色を変える練習ばかりしていたので、物語の終わり方を忘れていましたが、やっぱり最後は…お母さんなんですね。

    くまのとうさんとくまの子のお話しですが、私にとっては”母子のものがたり”。
    今度は自分の子どもに、絵本『えいっ!』を渡して、声色を変えて読む練習、一緒にしたいな。

    投稿日:2015/06/09

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  • すてきなエンディング

    くまのことおとうさんがでかけて、お父さんがえいっというと信号がかわったり、とおもしろいストーリーで、子供もまねをしてえいっというようになりました。
    思ったように星がでなかったり、つきを出してとせがまれたときのお父さんの苦し紛れの言い訳もおもしろく、おとなも一緒に楽しめました。
    最後はくまのこがお父さんのまねをして大好きな人をだすよ、といってえいっというとお母さんがでてくるというほのぼのとした結末でこころあたたまりました。

    投稿日:2015/06/04

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  • パパ、パパ、「えいっ」して♪

    パパのことが大好きな4歳の娘は、
    「えいっ」に登場するクマのパパのかっこよさに
    すっごく共感していました!

    娘にとってパパは、強くて、優しくて、なんでもできる人なので、
    「パパみたいだね〜」と喜んでいました♪

    パパが帰ってきてからは、「パパ、パパ〜!えいっして!」と
    おねだり。

    最初は電気をつけたり、消したりから始まり、
    ノリノリでダンスする娘を「えいっ!」とパパが魔法をかけて
    ストップさせたりと、家族でいろいろな「えいっ」を考えて、
    楽しみました☆

    「えいっ」ごっこ、かなり楽しいです♪

    投稿日:2015/06/02

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  • とうさんクマと子グマくんが、町へポップコーンを買いに行って帰って来るお話です。
    お日様が昇っている時間から、お月様が出る前ころまでユッタ〜リ ノンビ〜リ、いい時間ですねぇ〜♪

    とうさんが見せる「えいっ」の魔法に、子グマくんが、「ふうん、うちのとうさん すごいんだ」「ふうん、ぼくのとうさん、えらいんだ」と感心し、リスペクトしています。(でも、最初に「ふうん、」がつくんです。子グマくん、なにか割り切れないような・・・)
    何のことはない、頃合いを見計らって、かけている「えいっ」なんですけれどね。幼い子には気付けないでしょうねぇ〜。
    でも、このとうさん、ちょっと失敗もしちゃったりして、それをまた臆面もなくごまかしちゃって、笑ってしまいます。
    星は“わがまま”で、お月様は“素直でなかなか忙しい”っていう事を初めて知りましたよ。(笑)

    クマの父子っていうセッテイングが良いですね。
    とうさんのゆる〜くて、ファジーなパーソナリテイが映える高畑先生の絵です。ピッタリマッチしています。
    子グマくんの疑念を抱きつつとうさんを尊敬する「ふうん、……」のセリフの表情も何とも言えず可愛らしいですね。

    終盤、子グマくん どうも「えいっ」のからくりに気づいたようで、・・・・・・。
    読後、ぽっかぽっか心があたたかくなる素敵なエンデイングでした。

    投稿日:2015/06/04

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  • ゆったりとした文章で、どこにでもあるような日常を描いたお話。
    でも、読み終えた後、そのごく日常がとても幸せな時間なんだな、と知らされた絵本でした。

    ポップコーンを買いに、お父さんと電車で町に行くなんて、ちょっと素敵。
    くまの子が「いいきもちでした」というように、お父さんと一緒に食べるポップコーンは美味しかったろうなぁ。

    我が家では、ポップコーンを買って食べるのは年に数回、家族揃って映画を見に行く時です。
    お父さんと並んでポップコーンを食べる時、息子はとても幸せそうです。
    この絵本を読み聞かせながら、ふとそんな息子の顔を思い出しました。

    信号の色を変えたり、星を出してみせたり。
    どこのお父さんも、子どもを喜ばせようと一生懸命に頑張っているのですね。
    そして、それを見て子どもは「お父さんはすごいんだな」と思い、「ぼく、お父さんみたいになりたい」と思う。
    そんな風に思われるお父さんは幸せですね。

    お話の最後、ベルを押したら大好きなお母さんが出てくるところも、とても良かったです。

    そういえばもうすぐ父の日ですね。
    私もお父さんに電話してみよう。

    投稿日:2015/06/02

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  • こっそり「えいっ」

    • うめちびさん
    • 30代
    • ママ
    • 富山県
    • 女の子4歳、男の子1歳

    教科書で読んでから、数十年。
    信号待ちするたびに「えいっ」を思い出していて、
    テストでうまくいかなった日も、仕事で疲れた日も
    頃合いをみはからって「えいっ」と言ってスッキリしていた私にとって
    この本の発売は待ってましたーとガッツポーズをしたくなる大ニュースでした。
    子どもにも、お母さん魔法が使えるんだよと「えいっ」と信号を変えていたので
    この本を読める日がくることを心待ちにしていました。
    読んだ娘の反応は、あの日の私の反応と一緒!
    わー、すごいと喜んで、しばらく我が家では「えいっ」が大流行しています。

    投稿日:2015/06/01

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  • 思い出しました。教科書で紹介されていましたね。
    ちょっぴり緊張しながらお父さんとお出かけした時の出来事で、おとうさんの「えいっ」がとってもふしぎな子ども。
    最近よくある友達関係の父子ではなく、少し前の時代のなんともいえない距離感のある父子がこのお話の根底にあるように感じ、懐かしささえ覚えました。
    父の日を前に皆に読んであげたいと思いました。

    投稿日:2015/05/29

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  • 母の知らない父の魔法

    • てつじんこさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子5歳、男の子2歳

    うちでは週末の朝に天気がいいと,父と2人の息子の3人で散歩に出かけています.いつもは私と離れるとき涙涙で,くっついてくるのをひっぱりはがして大変なお別れ劇を繰り広げている2歳の次男も,このときだけは,はりきって私に「バイバーイ」と言って家を出ていきます.3人の楽しそうなうしろ姿を見送って,私は洗濯掃除に励みます.

    正直,次男が私に手を振り自分からお出かけするようになるなんて数ヶ月前までは想像もつきませんでした.それが,父と兄の週末朝散歩メンバーに加わって変わりました.
    最初のうちは泣いてる次男を父が抱えて連れて行っていましたが,いつからか自分から「さんぽ,さんぽ」と行きたがるようになりました.1時間半ほどの散歩で,川で石ころ投げをしたり,公園で遊んでおやつを食べたりして帰ってくるそうですが,母の私とではできない何か素敵なことが,父と一緒ならあるみたいです.もしかして次男は,父の魔法を見たのかもしれないな・・・とこの本を読んでピンときた私です.私と一緒のときは嫌がって通らなかった道さえも,通れるようになっていたのも驚きでした.
    父も,次男が喜んで自分について来るようになったことがとてもうれしいようです.しかし,お散歩以外ではやっぱり父と出かけるときに泣くこともあり,しょんぼりする父親です.

    お散歩じゃなくても素敵な魔法をみせてほしいなと,父に期待している私です.

    投稿日:2015/06/02

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  • おとうさんはすごい!!

    この絵本は、親として学ぶべきところがたくさんある絵本でした。
    父親は、子どもに「すごい!!」と思われるのがいいですよね。
    それが、尊敬につながっていくし、背中をみることにつながって
    いきます。
    普段はあまり一緒にいられないからこそ、一緒にいられる時間を
    大切にしているおとうさんの様子が、この、くまの親子を通して、
    伝わってきました。
    最後のページも、おすすめです。
    家で、帰りを待っている母親くまの、なんとあたたかいこと!!
    家族として見習いたいところが、ふんだんにある絵本です。
    素敵な、心温まるお話を、ありがとうございました♪

    投稿日:2015/06/01

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  • 父の日にぴったりですね

    お父さんとのお散歩。「えいっ」と掛け声をかけるとなんでも叶えてくれる…?

    我が家でもお父さんとの散歩は電車に乗ったり車を見たりなので、ぴったりだな!と思いました。
    乗り物の絵がたくさん出てくるので、乗り物好きにはたまらないと思います。特に自分で切符を買うシーンはワクワクするんじゃないでしょうか。

    一緒に読んで「えいっ」としてみたいです。
    父の日に読み聞かせしようと思います。

    投稿日:2015/05/28

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