とうさんクマと子グマくんが、町へポップコーンを買いに行って帰って来るお話です。
お日様が昇っている時間から、お月様が出る前ころまでユッタ〜リ ノンビ〜リ、いい時間ですねぇ〜♪
とうさんが見せる「えいっ」の魔法に、子グマくんが、「ふうん、うちのとうさん すごいんだ」「ふうん、ぼくのとうさん、えらいんだ」と感心し、リスペクトしています。(でも、最初に「ふうん、」がつくんです。子グマくん、なにか割り切れないような・・・)
何のことはない、頃合いを見計らって、かけている「えいっ」なんですけれどね。幼い子には気付けないでしょうねぇ〜。
でも、このとうさん、ちょっと失敗もしちゃったりして、それをまた臆面もなくごまかしちゃって、笑ってしまいます。
星は“わがまま”で、お月様は“素直でなかなか忙しい”っていう事を初めて知りましたよ。(笑)
クマの父子っていうセッテイングが良いですね。
とうさんのゆる〜くて、ファジーなパーソナリテイが映える高畑先生の絵です。ピッタリマッチしています。
子グマくんの疑念を抱きつつとうさんを尊敬する「ふうん、……」のセリフの表情も何とも言えず可愛らしいですね。
終盤、子グマくん どうも「えいっ」のからくりに気づいたようで、・・・・・・。
読後、ぽっかぽっか心があたたかくなる素敵なエンデイングでした。