おかあさんからおかあさんへ。
私はそう思ってしまいました。お母さんが子供に
読み聞かせするとき、子供はまだこの気持ちがわからない
かもしれない。だけど、読むおかあさんはきっと
自分の母親はこう望んでいたんだろうなと読みながら
気づくと思いました。
そして自分自身みつめなおし、そしてわが子への
愛情を再確認できるとも思いました。
膝の上で読みながらギュッとわが子を抱きしめたくなる絵本です。
素敵な訳ですね。しっかりと伝わってきます。
わが子へそして、自分の母親へ、育児や日々の生活の中で
疲れた自分へ、子どもの頃の母親の愛情を思い出してほしい。
そして今、ひざの上に座ってこの本をみて聞いているわが子にも
おかあさんの気持ちを伝えたい。
「いまはまだふかいところにいかず、おかあさんのそばで
わらっていますように。」
一番のねがいごとは私はこの文でした。
「こども」というのは実は短い時期です。そのこどものときに深い闇に迷いこみ
そうになったら、手をさしだしてあげたい。その手を振り払わないでほしいです。
それは自立のひとつなのかもしれません。ですが母親はいつでもこどもが
たすけを求められたら助けます。それを知ってほしいです。
そして、わが子がおかあさんになったとき、この絵本を読んで
自分自身のこと、そして自分の母親の気持ちが伝わればいいと思いました。
おかあさんからおかあさんへ
おかあさんはね......