せんそうがやってきた日」 みんなの声

せんそうがやってきた日 作:ニコラ・デイビス
絵:レベッカ・コッブ
訳:長友 恵子
出版社:鈴木出版 鈴木出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2020年07月06日
ISBN:9784790254072
評価スコア 4.65
評価ランキング 3,191
みんなの声 総数 25
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

25件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 次の10件 最後のページ
  • 戦争の恐ろしさ

    のどかな毎日を送り、自分の椅子を持っていた一人の少女が、戦争に巻き込まれました。

    悪いことを何もしていないはずの少女は、一瞬で家族を失い家を失い、のどかな毎日や自分の椅子を失いました。

    全てを失った少女は、戦争から逃げ続けるしかありません。

    何もしていないはずの少女は、のどかな生活をしている人々のところへ行けばその人々からも拒まれました。
    学校ならと行けば、
    「あなたの場所はありません。いすがないのです」
    と、拒まれました。

    戦争が追いかけてきているのです。

    その時の少女の心にあるのは、絶望。
    希望なんて、見い出しようもありません。

    けれどある日、一人の少年が椅子を抱えて現れました。
    少年は、のどかな生活をしている少年で、学校で拒まれる少女を見ていた少年でした。
    椅子を抱えた少年は、言いました。
    「もってきたよ。これで学校にかよえるから」

    戦争は、絶望を従えてやってきます。
    手を差し伸べてくれる人や組織は確かに存在して、そのおかげで少女は希望を見つけたけれど、それでもやっぱり、戦争は理不尽だと思います。
    この世から、戦争がなくなりますように。

    投稿日:2020/10/07

    参考になりました
    感謝
    0
  • 世界には今この瞬間も

    世界には今この瞬間にも主人公の女の子のような気持ちになっている子がいるのですね。身の回りでは起きていないからわからない、平和が当たり前と思ってはいけないと思います。ニュースを見るという機会が減っている今、絵本を通して世界にしっかりと目を向けて人を思いやる気持ちをこれからの子たちに伝えていきたいです。

    投稿日:2020/10/01

    参考になりました
    感謝
    0
  • 座る椅子がないから

    『THE DAY WAR CAME』が原題。
    表紙の絵が印象的です。
    そして、不気味な題名。
    こんな少女に?
    そう、戦争は無差別にやってくるのですね。
    家族と平穏な暮らしをしていた少女の視点で語られます。
    いつも通り、学校へ登校し、授業を受けているときに受けた爆撃。
    学校も家も町も、家族も先生も友だちも一瞬に失うなんて。
    ただひたすら逃げた地で受けた光景も非情です。
    座る椅子がないから、という理由で、追い出されるのですね。
    2016年のイギリスでのエピソードを基に、詩作、のちに絵本化された作品。
    子どもを救ったのも子ども、というのも印象的です。
    難民という子どもが存在するという事実を感じ取ってほしいです。
    小学校高学年くらいから、平和学習に。

    投稿日:2020/09/18

    参考になりました
    感謝
    0
  • 世界に目を向けるきっかけに

    2016年に、イギリスが難民の子どもたちの収容を拒否した事件がきっかけで書かれた詩が絵本になったものです。
    日本は島国なので、海外から難民がやってくるという話はほとんど聞きませんが、
    絶えず紛争が続いているヨーロッパなどでは、難民問題は社会的に大きな問題になっています。

    どこにでもいる普通の子が、戦争で、家族も家も失い、居場所を求めてさすらわなければならない状況を、私たち日本人はなかなか想像できません。

    こういう絵本に出会うことで、これからを生きる子どもたちが、少しでも世界の他の地域で生きている子どもたちに、目を向けるきっかになってくれたらいいなと思います。

    投稿日:2020/09/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • 戦争は進行形なんですよね・・・

    にこやかな家族の嘱託の風景
    学校での授業、鳥の絵を描いて・・・
    という
    普通の生活からの

    ランチタイムのあすぐあとに
    せんそうがやってきた

    え・・・・
    突然の「ひとりぼっち」

    逃げて
    移動して
    それでも、戦争は追ってくる

    自分の居場所がない・・・
    受け入れてもらえない・・・

    どんなに辛いことでしょう
    どんなに淋しいことか

    生まれた国ではない国で
    学校では、以前の自分と同じような授業風景

    でも、その学校の先生は
    言います

    「あなたの場所はありません。
    わかりますね。
    いすがないのです。さあ、いきなさい」

    この先生は、どんな気持ちなんだろう・・・
    「わたし」の戦争は、ここにも・・・

    でも、最後に
    椅子に座った笑顔の姿を見れます
    「椅子」だけでも
    安心してしまう

    平和ボケの
    きれいごとしか考えていない私には
    あとがきにも考えさせられます

    投稿日:2020/09/07

    参考になりました
    感謝
    0

25件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

どうぞのいす / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / そらまめくんのベッド / おたすけこびと / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • ならんでみせます!
    ならんでみせます!
    出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
    今日も道路に並ぶ白い線たち。子どもたちが横断歩道を渡るのを見て、うれしくてたまりません。ところが――


編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

みんなの声(25人)

絵本の評価(4.65)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット