何の前知識もないまま読み始め、時々「ふふふ」と笑ったりしていたのですが、後半は予期せず涙が出てしまいました。
成長していくコウ君と、何一つ変わらない気持ちのままコウ君を待ち続けるどんぐり。
その関係は絵本「おおきな木」のようですが、それ以上に強い結びつきをこの絵本では感じました。
大人にとっては数あるどんぐりの中の一つですが、コウ君にとってケーキは特別思い入れのあるどんぐり。
子供達が「これじゃなきゃダメなの!」と時々大人を困らせる変わったこだわりを、もっと理解してあげたいなと思いました。
あっという間にどんどん成長していってしまうコウ君は、我が子を見ているようで、何度読んでも涙が出ます。