注目の絵本作家、谷口智則さんの迫力たっぷりの絵本です。
おおきな、くいしんぼうのクジラ。
「いただきます」がだいすきで、「ごちそうさま」はだいきらい。
小魚ばかりに飽きて、ちがう魚を食べたくなったクジラは、次々いろんなものを口にいれはじめます……!?
もっとおおきい魚。
もっともっとおおきい魚。
海の魚は食べ飽きたから、こんどは川の魚!
陸にある、野菜やくだもの。
うまそうなパン、料理、お菓子。
いつのまにか空を飛び、なんでもかんでも食べまくるクジラ!
「いただきまーす!」
口をあけるたびに、顔はどんどんアップ。
目はつり上がってこわそう!
おやおや、そんなに豪快に食べて大丈夫?
最後に、クジラがどうなったか。
ぜひ絵本を見てみてくださいね。
シンプルな展開ながら、息もつかせぬクジラの迫力。
クジラが次々のみこむ魚や食べ物は、とてもリアルで、ひとつずつ名前を当てっこしたくなるほど、見ごたえがあります!
前見返しに魚拓のような墨色の魚がずらっと並び……後ろ見返しには「答え」のように魚名が記され、まさに「当てっこ」が楽しめる見返しになっています。
結末の不思議さにも、想像力を刺激されます。
まだ幼い子から、大きな子まで、いろんな楽しみ方ができる一冊です
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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