大好きなたまごやき、うーん、おいしい!
でもこのたまごやき、食べちゃったら、いったいどこへ行くんだろう……?
「知りたければ、今すぐこの列車に乗ってくださーい!」
パパの合図で走り出したのは「からだたんけんれっしゃ」。口に入った食べ物がどうなるのか、体の中を探検します。
「くちのなか」駅でたまごやきを荷台に載せたら、いよいよ出発進行!
まず列車は「しょくどうトンネル」を真っ逆さま、ジェットコースターみたいに通過。
辿り着いたのは「いぶくろ」駅です。不思議な液体が降る駅、荷物が全部ドロドロになるまで2時間以上も停車するって!もうたまごやきであったことすら、わからない……。
続く「しょうちょうせん」「かんぞうターミナル」駅、「だいちょうほんせん」と、この先どんな探検が待っているのかな?
いざ子どもに説明するとなると難しい、消化や排泄のしくみ。
列車に乗って体の中を進んでみると、その流れ、とってもわかりやすいのです。経路もイラストで示されているので、今、自分の体のこのあたりかな?なんて想像してみるとさらにおもしろい!食べたものがどんなふうに分解されるのか、体の機能や細胞、さまざまな菌がどんな働きをしているのか。知るほどに不思議で、体がまるでワンダーランドのように感じられます。
くちのなか駅を出発したたまごやきは、最後はうんちとなって終点に到着、そしてトイレへーー!ああスッキリ、楽しかったな!
からだたんけんれっしゃは年中無休、いつでも動いていることが健康のあかし。列車の運行が自分の体調を知る大切なバロメーターになることも、絵本を通して子どもたちに伝えていきたいなと思います。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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