お家の台所でいつも目にしている、たくさんの道具や食べものたち。
ページを開くと、なにやらにぎやかなおしゃべりが聞こえてくるようですよ。
ちょっとのぞいてみましょう。
はじめに登場するのは、「しおとこしょう」。テーブルの上でしおとこしょうがけんかをしています。
けんかの原因は、つまって出ないしおのことをこしょうが笑ったから。さてけんかの結末は…?
その他、あるものの上ではじっとしていられない「かつおぶし」の子どもたちや、いっしょうけんめい働いて
おんぼろになってもまだ頑張る「スポンジたわし」や、ひなたぼっこの後しわしわのおじいさん、おばあさんに
なってしまった「うめぼし」いちぞくなど、つぎつぎに楽しい仲間たちが登場します。
台所の道具や食べものたちがいつもどんなことを考えているのか、それぞれの特徴がよく表れている30のお話が入った一口童話集。読んでなるほど!と思ったり、くすっと笑ってしまったり。
1話の長さは見開き1ページで、親子での読み聞かせタイムや、学校でのちょっとした時間の読み聞かせにもちょうどいいボリューム。読み終わった後には「どのお話が好きだった?」と気に入ったお話を交流してみたり、お話のオチをクイズにして出し合ってみるのも面白そう。さらに何かお話を作ってみようかなと、子どもたちの想像力や創作意欲もかきたててくれそうです。
見ているだけで楽しくなるような明るい色使いで、愛らしい台所のものたちの様子をユーモラスに描いているのは、ことばあそび絵本『あっちゃんあがつく』でおなじみのさいとうしのぶさん。次は何が出てくるのかな?どんなお話なんだろう?と気になってどんどんページをめくってしまいます。あっという間に読み終わってしまったら、次は教室にある道具やものたちが活躍する第2弾『おはなしきょうしつ』も合わせて、どうぞ。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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ほうちょう、スポンジたわし、フライパン……。にくじゃが、うめぼし、カレールー……。台所にある道具や食べ物たちが、にぎやかに活躍する愉快な一口童話が30話。読み聞かせや朝読にぴったり!
「しおとこしょう」――テーブルの上で塩とこしょうがケンカをしています。こしょうが、つまってでない塩のことを、わらったからです。このあとふたりは……!?
「おぼん」――いつも、お皿やお茶碗ばかりをのせているおぼんは、自分もおいしいお料理をのせたいなと思っていました。それならと、おぼんの上にご飯をのせてもらいますが……!?
「はくさい」――はくさいとかぼちゃが相撲をとっています。なかなか勝負がつかないので、きゅうけいをはさみました。はくさいは、暑くなり、服を何枚もぬいでしまいました。相撲をとりなおしたはくさいは……!?
あなたの家の台所でも、食器や野菜がヒソヒソと話をしているかもしれませんね!
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