男の子のまこちゃんがひとりでおふろに入ります。おふろに入るときは、いつもあひるのおもちゃ、プッカを連れて行きます。まこちゃんもプッカもおふろがだいすきなんです。 まこちゃんが体を洗っていると、おふろの底からざぁーっとおおきなかめが浮いてきました。 続いてぺんぎん、あしか、かば、そしてなんとくじらまで! みんなで体を洗って、肩までつかって50かぞえます。「50ッ!」と大声でくじらが叫ぶと、おかあさんがやってきて、 「よくあったまった? じゃ、あがっていらっしゃい。」 おかあさんが顔を出したとたんに動物たちはお湯にもぐり、それっきりでてきませんでした。 おかあさんの広げるゆあがりタオルに飛び込み、 「ああ、いいにおい、いいきもち」
おふろで繰り広げられる、楽しいファンタジー。子どもの空想をそのまま抜き出したようなお話です。 次々におふろから現れる動物たちはみな個性的で人間味があり、名脇役を演じています。林明子さんの柔らかな絵のタッチがおふろにぴったりです。 どんどん広がるお話ですが、あたたかいおかあさんのタオルが終着点。温かい気持ちで読み終えることができます。 おふろが待ち遠しくなるお話です。
ぼくはおふろが大好き。あひるのプッカをつれてはいると、かめやペンギン、オットセイやくじらまで登場して……。子どもの空想の世界をのびのびと描いた絵本。
3歳の時に、一度図書館で借りて読み、その時は二、三度読んだくらいだったのですが、娘からのリクエスト!「お風呂に入って色んな動物が出てくる絵本が読みたい!」と。やっぱり、娘の記憶にも鮮明に残っていた絵本です。
現実世界のぼくの家のお風呂から、空想の世界へと繋がっていくのが面白いです。お風呂が海と繋がっていて、こんなに沢山の動物たちが出てきたら楽しいですね。子供にとったら夢の世界。しかも、動物たちはみんなおしゃべりが出来て・・・。
娘もすっかりお話の中に引き込まれて、結構長いお話ですが、びくともしないでずっと聞き入っていました。良い絵本は何度読んでも飽きないです。
林明子さんの絵も優しいですね。
冒険の後はやっぱりお母さんの腕の中。
ほっと安心できる終わり方。
末永く付き合える絵本だと思います。 (*どんぐり*さん 30代・ママ 女の子4歳)
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