もっとおおきな たいほうを」 みんなの声

もっとおおきな たいほうを 作・絵:二見 正直
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:2009年11月
ISBN:9784834024753
評価スコア 4.66
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みんなの声 総数 66
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66件見つかりました

  • こんなことになるなんて…

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    おうさまは たいほうを ひとつ もっていました。
    それは せんぞだいだいより つたわる りっぱな たいほうでした。
    おうさまは これを うちたくて うちたくて しかたがなかったのですが、せんそうが なかったので うてませんでした。
    ところが、あるひ、かわで さかなを とっている きつねを おっぱらおうと、たいほうを うちあげました。

    やっと大砲を使う機会を得た王様でしたが、キツネの仕返しには、もう唖然としました。次から次に、もっと大きなたいほうをと、競い合うことになってしまったのですが、途中から、もしかして…という思いも…
    いやはや、このエスカレート具合は、読んでいて、愉快になりました。
    また、この王様の格好ときたら、笑えますね。表情も面白いし、なんだか、とっても身近に感じることができました。

    投稿日:2010/07/22

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  • 深いけど、面白くも読める

    • AAさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子8歳、女の子6歳

    たいほうという言葉を見て、戦争反対のメッセージ性の強い絵本かな?と思い、子供はどうかな?と思い読みました。

    でも、そういうことがあまり分からない子供が読んでも単純に楽しめる内容の本でした。
    人間ときつねがたいほうのおおきさ比べをしていく様が面白いです。
    最後までいくと、なんとつまらない意地の張り合いを感じました。
    そして大量に残った無意味なたいほうを見てなんとむなしかったことか!

    そして、教育的なおしつけなく、後からいろいろ考えさせられてしまうところが、この本の深さを感じさせられました。

    投稿日:2010/05/21

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  • 意地の張り合い

    負けず嫌いな王様が狐相手に意地の張り合い合戦が始まります。

    狐さんは、王様の先を見越して大きな大砲を作るので感心しました。

    狐さんの派手な大きな大砲のデザインが、狐さんマークでお花柄で明る

    く可愛いのが微笑ましかったです。

    形の面白い大砲の再利用がとてもよかったです。

    シャワーがとても気持ちよさそうでした。

    動物たちのお風呂にも訳立って最後にはほっとしました。

    裏表紙の王様となんと狐さんまで仲良く一緒にお風呂に入る絵がとても

    よかったです。みんなぽおっと頬を赤らめてお風呂がとても気持ちよさ

    そうです。最後に意地を張らないで仲良くなったので嬉しくなりました

    投稿日:2010/01/30

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  • 「たいほう」の説明で・・・

    人間とキツネたちの大砲をめぐる攻防戦がユーモアたっぷりで
    どんどんエスカレートする様子が子供には面白かったようです。
    相手がキツネというところがミソですよね。
    人間が懸命に工夫して作った大砲も化かすのが得意な狐にしたら赤子の手をひねるようなこと。
    いかにおろかなことに懸命になっているかと気づきますね。

    もうすぐ7歳の娘には「たいほう」という言葉の意味が分からず
    私に聞いてきたので「爆弾みたいなものかな」と言ってみましたが
    「なんに使うの?」「これ作ってどうするの?」矢継ぎ早に聞かれてしまい
    ちょっと切ない気持ちになってしまいました。

    投稿日:2010/02/03

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  • 意地の張り合い、化かしあい

    王様とキツネの張り合いです。
    どんどんエスカレートしていく大砲の大きさ。
    大きさでかなわないと多さで、多さでかなわないと見た目の派手さで、派手さでかなわないと形の面白さで、形の面白さでかなわないと軽さで…。
    意地の張り合いと化かしあいが続いていって、キツネの大砲は葉っぱに魔法をかけたにせものだとわかりました。
    ばかばかしい話で子どもの笑いを取れますが、よく考えると子どもの社会にこんなことよくありますね。
    意味のない張り合いで、だんだん訳がわからなくなってしまう。
    子どもの社会では、くたびれもうけで話が終わるのですが、大人の社会ではそれでは終わらないのです。
    王様が作った訳のわからない大砲は残ってしまうのです。(これって経済の話だぞ)
    最後のオチが型破りで笑えるのですが、私は落ちの前のページで謎かけをしたいと思いました。(「だいしょう さまざま へんてこりんな たいほう、王様悩んじゃったけど、どうしたと思う?」)
    発想の転換ですね。
    現実離れしている分だけホッとしました。

    投稿日:2010/01/21

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  • 負けたくない王様

    主人公は先祖代々伝わる大砲がお気に入りの王様。
    王様は大砲を打ってみたいと思っていました。
    大砲を使う機会がやってきますが、
    戦争ではなく、相手はキツネで・・・

    負けず嫌いの王様の大砲はキツネを追い払うためどんどんエスカレート。
    本来の大砲の役割を果たせないようなモノになってしまいます。
    でもキツネの親子の方が一枚上でおかしいです。
    王様とキツネは最後仲直りというわけにはいきませんでしたが、
    平和な終わり方で良かったと思います。

    子どもは”大砲”とか”戦争”とか物騒な言葉は軽く流して、
    バカバカしい王様とキツネの競争を楽しんだようでした。

    読んであげる大人には裏にある意味を考えてしまうお話かもしれないけれど
    小さな子どもには単純に面白いお話でした。

    投稿日:2010/01/14

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  • 秀逸な寓意

    小学3年生の読み聞かせで、大変好評でした。「せんそうの話をします」と前置きして読んだのですが、そのときは、「ちょっと怖い」という感想を漏らした子供たちが、読み始めると大笑い。「せんそう」の持っている愚かさというよりもこっけいな部分を、あますところなく表現していると思います。読み終わったら、「せんそうの話じゃなくて、せんとう(銭湯)のお話だね」という、抜群のオチをつけてくれた子供もいました。

    投稿日:2009/12/14

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  • こどものとも

    • なびころさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子2歳5ヶ月

    こどものともが好きなのでこの絵本を選びました。主人公の王様が負けず嫌いな様子がありありと描かれていたのが良かったです。この絵本を読む事で何が大切な事なのかを自然と学べるのが良いと思いました。失敗してしまってもどうにか有効利用できないかと考える所が素晴らしいなと思いました。有意義に生きる事とは?を考えさせられる絵本でした。
    (事務局注:このレビューは、「もっとおおきな たいほうを」こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)に寄せられたものです。)

    投稿日:2009/09/25

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  • 競い合う愚かしさ

    題名に惹かれて借りてきました。

    キツネたちと競ってどんどん大きな大砲をつくってしまう愚かしさを感じました。

    大砲には、人や物を傷つける以外の使い道しかないし、競い続けてもよいことなど一つもないし。

    競い合う愚かしさが、子どもにもわかりやすく伝わるのがいいなと思いました。

    けんかでも、一旦始まってしまうと、挙げた手を下ろすのが難しいかもしれませんが、やり続けるその愚かしさに気付ける内容だと思います。
    (事務局注:このレビューは、「もっとおおきな たいほうを」こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)に寄せられたものです。)

    投稿日:2008/05/23

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  • 人間の浅はかさを皮肉たっぷりに

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    きつねを追い払うためにたいほうをうった王さまたち。きつねはそれよりも大きいたいほうを用意してきました。さらなる大きなたいほうを用意する王さまたち。この繰り返しで、人間ときつねのたいほう比べが始まります。かたちが大きくなり、さまざまな形で競いあう両者。子どもは、「おお〜!」とか言って、かなり楽しそう。でも、最後まで読むとおとなしくなりました。
    戦争反対だとか、兵器を持ち込むなつくるな!といったメッセージはどこにも書かれていません。でも、たくさんの兵器をつくったあとに残るのは、どんな気持ちなのか。それは、小さな子どもでもわかる内容になっています。人間のばかげた考えがうむ後悔。それを、この絵本で子どもが知ったのは、とてもよい機会だったと思います。
    (事務局注:このレビューは、「もっとおおきな たいほうを」こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)に寄せられたものです。)

    投稿日:2008/08/19

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