野原の真ん中で、りっぱなたてがみのおとうさんライオンと、ももんちゃんと同じくらいの背丈がかわいいあかちゃんライオンと、ももんちゃんがお食事をしています。
まるいテーブルを囲んで、おとうさんライオンとあかちゃんライオンは、ハンバーグをガツガツガツ、カツカツカツ。そしてももんちゃんは、おにぎりをもぐもぐもぐ。
ライオン親子はあっという間に食べちゃって、あかちゃんライオンは「あ〜〜〜ん」とお口を大きくあけます。するとももんちゃん、残りのおにぎりをあかちゃんライオンにあげちゃいます(あら、やさしい!)。
そしてこんどは、ももんちゃんが「あ〜〜〜ん」。
おとうさんライオンとあかちゃんライオンはももんちゃんのお口のなかをのぞきこんで・・・(なんて言ったかというと?)・・・ヒントは、あかちゃんのお口のなかのかわいい「あれ」ですよ。あれ!
裏表紙ではおかあさんのおひざにころんと寝転がって、ハミガキしてもらっているももんちゃん。
「おしょくじをしたんだって」「のこりのおにぎり、あげたんだって」と子どもたちに話しかけるように読める、語り口も魅力。
全編、心をきゅーっとつかまれる場面だらけ。見どころはここ!と選べないくらい。ももんちゃんのかわいさに脱帽!の「ももんちゃんあそぼう」シリーズ9冊目です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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