遠くへ旅立ってしまった大切な人は、命の船に乗って、雲の上に行き、楽しく過ごしながら、あなたのことを見守っています。そして、どんどん元気になって、どんどん若くなって、赤ちゃんになって、雲の上からまた旅だっていくのです。「死」と「再生」を描く、感動の絵本です。
命はめぐり、つながっていく――
かなしみの色は、どんな色? それは、夜明けまえの深いブルー。でも、やがて虹色に変わり、新しいいのちを生みだすのです。――<柳田邦男氏推薦!!>
最初に『いのちのふね』の絵を描いたのは、もう20年もまえのことです。それからずっと心の中にあり、夜明けまえの空や、青空の中、夕方の空、夜の闇の空に浮かぶ姿が見えました。どこから来て、どこに行くのか……ずっと、わかりませんでした。
いつか人は死に、残された周りの人は、その人の死を心の中で反芻し、生きていきます。
なぜ空を飛ぶ鳥や、鳥の巣を見るのが好きなのか、なぜ空に浮かぶ雲を見るのが好きなのか。きっと、この本が描きたかったからです。――<鈴木まもる>
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