可愛いお花と妖精に囲まれたアンちゃん、表紙からキラキラのオーラを放っています。
女の子の「ドキドキしたい」気持ちにしっかりと応えてくれる絵本の登場です!
アンちゃんが庭で遊んでいると、
「きょうも すてきよ」
羽の生えた小さな人がスーッと目の前を横切りました。
「キャア!なにあれ?」
アンちゃんはママに聞いてみるけど、ママは赤ちゃんの世話が忙しくてちゃんと答えてくれません。
くやしいアンちゃんだけれど、一人でもう一度庭を探し始めます。
すると、小さな小さな靴を発見。
「これってもしかしたら…妖精?」
アンちゃんがつくった小さなお城に集まってきた虫たちと踊っていると、
そこに現れたのは…!?
「信じていれば、妖精に会えるよ!大切なのは気持ち。」
アンちゃんのピュアな気持ちが夢のようなひとときを生みだし、信じられないほどの輝きで彼女を包み込みます。
そしてアンちゃんがその姿を一番に見せたかったのは、もちろん…ママ!
本当はママだって怒りたかったわけじゃなかったんだよね。
作者ののぶみさんが発する素敵なメッセージが物語全体から伝わってきます。
絵本の中には50もの妖精が隠れています!
(なんと全ての妖精には名前もついているんですよ)
更に、見返しには妖精の秘密、会う方法まで。
隅から隅まで充実しているこの一冊、きっとみんなのお気に入りになるはずです。
大人になったって楽しめますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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