2017年読書感想文・小学校中学年向け課題図書の1冊です。
ジェズ・ツヤさんの絵はわかりやすく、遠目もきいてよかったです。
この作品は、(実在した)「ウィリアム・ホイ」が住んでいたオハイオ州聴覚障がい者協会のバックアップのもと、野球大好き人間だったひとりのろう者の青年がプロとして活躍した伝記ものです。
“聞こえないハンデ”を持っていたにもかかわらず、ウィリアムの前向きな頑張りはすごいと思いました。
そんな頑張りのひとつの結果として、野球の試合中に使う「サインプレー」を考え出していたんですね〜。
彼ひとりがサインを考えたわけではないそうですが、そういう発想を思いつくなんて、なかなかできることではないと思いました。
伝記ものの場合、その人の人生を語るわけですから、著者が伝えたいことはたくさんあると思います。
この本からはウィリアムが“野球が好きだった”ということはよく伝わりましたが、1つ1つの出来事の余韻みたいな部分を全てカットしているので、物語としては物足りない感じがしました。
(そこが少し残念でした。)