小学生の頃、国語の教科書に載っていた物語です。
あの頃は、くまのお父さんが信号を青に出来る秘密が分からなかったなあ。
ある日 父と2人で信号待ちをしている時に、
「えいっ」をやってくれて、
“うちのお父さんも、出来るんだ!
もしかして、お父さんなら、みんな出来るのかな?”
と感動した事を思い出します。
毎日の音読の宿題で この物語を聞いていた父が、
私を喜ばせようとしてくれたのですね。
それから少し経って、また「えいっ」をやってくれた後に、
こっそり秘密を教えてもらいました。
「車の信号が赤になると、
歩くほうの信号が青になるんだよ。だから…」
…そうだったんだ!!
と、こども心に感動して、それ以来自分でも、
「えいっ」をするようになりました。
大人になった今でもたまに、心の中で呟いてしまいます。